授乳中にマカを飲むのは大丈夫?

マカは、滋養強壮や疲労回復などの効果がありますが、授乳中に飲んでも大丈夫でしょうか?

結論から言えば、基本的にマカを授乳中に摂取しても問題ありません。
マカは授乳中の母を助ける栄養素が豊富に含まれています。
しかし、人によっては授乳中のマカの摂取は避けたほうがいい場合もあります。

ここでは、マカの授乳中の母親によい効果と、授乳中に摂取する際の注意点を説明します。

マカの授乳中の母親によい効果

マカには、授乳中の母親によい次の効果があります。

授乳中に必要な栄養素を含んでいる

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成人女性の一日の標準摂取カロリーは、個人差がありますが、1800キロカロリーから2200キロカロリーです。
母乳を1日与えると、約500キロカロリー消費します。(ちなみに500キロカロリーを消費するには、ジョギングなら80分、水泳(クロール)なら70分が必要です。
ですので、毎日赤ちゃんに母乳を与えている人は、普段より、350キロカロリーから500キロカロリー分、余計に食事を摂らないといけません。

しかし、カロリーがあっても栄養バランスが悪く偏りがあると、母親も赤ちゃんも栄養が不足してしまいます。
マカの原産地は、標高が4000メートルもあり、日中の温度差が30度もある、ペルーのアンデス山脈の高地です。
この、過酷な環境を生き抜くために、マカは土地の栄養を根こそぎ吸い取り、根に貯めて育つので、栄養素を豊富に含んでいます。
マカには、18種類のアミノ酸、9種類のミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富に含まれているので、授乳中の栄養補給に適しています。

その中でも、次に挙げる成分は、「授乳中に特に必要な3つの栄養素」と言われており、マカには全てが含まれています。

授乳中に必要な3つの栄養素

・鉄

妊娠中は、赤ちゃんへ優先して血液が送られるため、貧血になりやすいです。
さらに、人によっては出産時に大量に出血もするので、貧血になりやすい、もしくはすでに貧血の人が多いです。
鉄は、赤血球の主な成分のヘモグロビンの材料になるので、鉄が不足すると、ヘモグロビンが不足して貧血になります。
また、母乳は血液でつくられるので、さらに鉄が必要となります。

マカには、製品によって量に違いがありますが、多いものでは100グラムあたり25ミリグラムの鉄が含まれています。
鉄が多く含まれているレバーの量が、4.0ミリグラムなので、マカの鉄の含有量の多さが判ります。

・カルシウム

妊娠中は、胎児の骨や歯をつくるためにカルシウムが多く必要なので、摂取したカルシウムは優先して赤ちゃんに使われています。
さらに、カルシウムが不足した場合は、母親からカルシウムが溶け出して赤ちゃんに吸収されるので、母親はカルシウムが不足している場合が多いです。

また、赤ちゃんが成長するのにもカルシウムが必要です。
ですので、妊娠中、授乳中は一生で一番カルシウムを失う、といわれています。
さらに、カルシウムは育児中のイライラを抑えて、精神を安定させる効果もあるので、妊娠中、授乳中は、特に摂取するべき栄養素のひとつです。

カルシウムが多い食品の牛乳には、100グラム中110ミリグラムのカルシウムが含まれていますが、
マカには、100グラム中332ミリグラムも含まれています。
また、カルシウムは吸収率が10~50%と低いのですが、マカにはカルシウムの吸収率を上げるマグネシウムが含まれているので、相乗効果で吸収率がさらに高くなります。

ただし、マカの一日の摂取量(目安)は1500ミリグラムなので、一日に摂取できる鉄の量は、0.375ミリグラム、カルシウムは4.98ミリグラムです。
授乳中の鉄の推奨摂取量は、一日20ミリグラムです。
妊娠、授乳中でない場合は10ミリグラムなので、普段の倍量が必要とされています。
カルシウムは、妊娠、授乳中は吸収率が上がるため、特に必要量は増加していませんが、一日650ミリグラム必要なので、必要な量をマカだけで摂取できるわけではありません。

鉄を多く含む、

・レバー
・牛肉
・豚肉

カルシウムを多く含む
・牛乳
・乳製品
・豆類

などを、心がけて摂取しつつ、摂取量の底上げにマカを利用するといいでしょう。

・たんぱく質

たんぱく質は、骨、筋肉、内臓、血液など身体のほぼ全ての材料となるため、重要な栄養素です。
特に、母乳は血液でつくられるため、鉄と共に必要な栄養素のひとつです。

また、たんぱく質は、女性ホルモンや男性ホルモンの材料となるコレステロールの材料となるので、
たんぱく質が減るとホルモンの分泌量が減り、ホルモンバランスが乱れる場合があります。

マカには、たんぱく質の元となるアミノ酸が18種類も含まれています。

ホルモンバランスを整える

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妊娠中は、女性ホルモンの量が著しく増えていますが、出産後には元に戻ります。
すると、脳はホルモンが減少した、と錯覚してしまって、ホルモンバランスが乱れる場合があります。
ホルモンバランスの乱れは、母乳が減る原因のひとつです。

マカには、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがある植物性エストロゲンが含まれています。
植物性エストロゲンは、エストロゲンが減った場合はエストロゲンの代わりに働き、また、多すぎる時には、分泌量を調整する働きがあります。
さらに、マカはその他にも、亜鉛、ビタミンB6、ビタミンEなどのホルモンバランスを調整する働きがある成分を含んでいるので、出産後のホルモンの乱れを整えて、母乳の出を良くする働きがあります。

ストレスを予防、緩和する

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ストレスは、ホルモンバランスが乱れる大きな原因のひとつです。
出産と育児による環境の激変で、母親はストレスを強く感じやすくなっています。
ストレスを感じると母乳の出が悪くなる場合が多いので、ストレスを予防、緩和することは授乳中の母親にとって大切です。

マカには、ストレスを予防、緩和する成分が多く含まれています。

マカに含まれているストレスを予防、緩和する成分
・トリプトファン・・・精神を安定させてストレスを緩和するセロトニンの材料となる
・ビタミンB1・・・神経を正常に保ってストレスに対する耐性を強くする
・ビタミンC・・・ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの合成に必要
・カルシウム、マグネシウム・・・イライラを防ぎ、こころを落ち着かせる
・マカエン、マカミド、サポニンなどの二次代謝産物・・・ストレスに対抗するエネルギーをつくる

※二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須ではないが、環境に適応するのに役に立つ成分で薬効があります。

ですので、二次代謝産物が多い植物ほど薬効が高いのですが、マカには、多い製品では28種類の二次代謝産物が含まれています。

冷えを予防、改善する

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血液の流れが悪くなると、乳腺に流れ込む血液の量が減るので、母乳の量が減ります。
また、貧血の人は冷え性の場合が多く、貧血、冷え性、と母乳の出によくない原因が重なるので、
さらに母乳の量が減ってしまいます。

マカには、血管を広げたり、血管を強くしたりして血行をよくする働きがあるアルギニン、ビタミンE、サポニン、アルカロイド類(二次代謝産物)が含まれています。

さらに、冷えの原因となる、ストレスの緩和や、自律神経やホルモンバランスの乱れを整える効果、動脈硬化の予防、筋肉量の低下予防などの効果があるので、冷えによる母乳の量の低下を防ぎます。

母乳の成分の血液をつくる

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母乳の主な成分は血液です。
マカは、血液の材料となる成分や、血液の合成に必要な成分を多く含んでいます。

マカに含まれている血液の材料や血液をつくるのに必要な成分
たんぱく質・・・血液の40%を占めるヘモグロビンの材料となる
鉄・・・ヘモグロビンの材料となる
銅・・・へモグロビンの合成に不可欠
ビタミンB12・・・赤血球をつくるために必要

効果的な摂取方法

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母乳の出が悪い4つの原因は、冷え、栄養不足、貧血、水分不足です。
マカは、その内の水分不足以外の3つに効果があります。

水分が足りているか、を判断する目安のひとつは、便秘です。
便秘になった場合は、水分が足りていません。
授乳中は、普段の水分摂取量よりも1リットル多く摂取する必要があります。

マカは、一日に必要な量を一度に摂取するより、数回に分けて摂取した方が効果が高いです。
ですので、マカを摂取する時に多めの水(コップ一杯以上)で摂取すると、より高い効果が期待できます。

マカを摂取する際の注意点

マカ自体にはカフェインは含まれていませんが、製品によっては、カフェインが配合されている場合があります。
カフェインに含まれているタンニンは、カルシウムや鉄と結合し、タンニン鉄となって体外に排出されてしまうので、カルシウム不足の原因になります。

また、カフェインは、摂りすぎると冷えや高血圧の原因にもなります。

さらに、母乳を通して赤ちゃんが摂取し、

・興奮して夜に寝なくなる
・泣く回数が増える
・情緒不安定になる

などの悪影響が出る場合があります。

ですので、マカを購入する場合は、製品紹介のホームページなどで含まれている成分をよく確認しましょう。
妊活用として販売されている製品や、化学合成肥料や農薬の心配のない、有機マカを選ぶと安心です。

摂取しない方がいい場合

副作用が出た場合

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マカのホルモンバランスを調整する働きはとても強いので、人によっては作用が強すぎたり、逆の効果がでてしまったりする場合があります。
その場合は、かえってホルモンバランスが乱れてしまい、不正出血や、めまい、下痢、などの副作用が出る場合があります。
もし、副作用がでた場合は、摂取しないでください。
数は少ないのですが、妊娠中や授乳中の摂取は避けるように、としているメーカーもあります。

アレルギー体質の場合

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マカは、アブラナ科の植物なので、カブやキャベツ、小松菜、大根などのアブラナ科の野菜にアレルギーがある場合は、アレルギー反応が起きる可能性があります。
ですので、赤ちゃんがアレルギー体質の場合は、摂取は避けましょう。

また、妊娠、出産で体質が変わることがあるため、妊娠前にマカを摂取して何ともなかった人でも、出産後にアレルギーが出ることがあるので、注意しましょう。

摂取する際は医師に相談する

マカは、このように授乳中の母体によい効果がたくさんあります。
ほとんどのメーカーでは、授乳中にマカを摂取しても問題はない、としています。

しかし、マカを授乳中に摂取する際の影響については、医学的に立証されていません。
上記に述べたように、副作用がでる場合もあります。
ですので、授乳中にマカを摂取する場合は、医師に相談の上、摂取してください。

マカは、栽培された土地や環境、栽培方法によって、含まれる成分の数や量が違うので、念のために、購入した(あるいは購入予定の)マカの成分表を、医師に見せると安心です。

摂取する場合は、はじめは少量から試して、効果や副作用を確認しながら、量を増やしてください。

まとめ

マカは、授乳中の身体によい次の効果があります。

・栄養が豊富
・ホルモンバランスを整える
・ストレスを予防、改善する
・冷えを防ぐ
・母乳の成分である血液の材料を含む

ですので、マカは、基本的には授乳中に摂取しても大丈夫です。
ただし、マカのホルモンバランスを整える効果が強すぎて、かえってホルモンバランスが乱れる場合があります。また、授乳中の影響について医学的な立証はまだされていないので、念のために、マカを摂取する際は、かかりつけの医師に、摂取するマカの成分表を見せて相談することをお勧めします。マカを摂取する際は、少量からはじめて、効果や副作用を確認しつつ量を増やしてください。

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