マカとにんにくのサプリメント

マカとにんにくは、疲労回復や精力増強の効果があることで知られていますが、その他にも共通の効果が多くあります。
ここでは、マカとにんにくの共通の効果や、効果がある成分について説明します。

マカとは?

マカは、ペルーのアンデス山脈の高地が原産地の多年生植物(収穫までに複数年かかる植物)で、現地では野菜として食されています。

アンデス山脈の高地は、標高が4000メートルもあり、空気が薄く、1年の平均温度は7度ですが、日中の温度差は30度もあります。
さらに、強風が吹き下ろし、日照りがあれば霜が降り、雹(ひょう)も降る、という過酷な環境です。

マカはこの環境を生き抜くために、土地の栄養素を吸い尽くし、根に溜めるので栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・サポニンやグレコシノレートなどの二次代謝産物

が含まれています。

二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須ではないが、環境に適応したり、独特の効果があったりする成分で、薬効(薬の効き目)があります。
二次代謝産物は、多く含まれているものほど薬効が高いですが、マカには、多く含まれている製品では28種類もの二次代謝産物が含まれています。

にんにくとは?

にんにくは、ヒガンバナ科ネギ属の多年生植物です。
にんにくの原産地は、はっきりとはわかっていませんが、中央アジアのキルギス地方でないかと推測されています。

にんにくは、紀元前3200年頃には古代エジプトで栽培されていた記録があり、ピラミッドを建設する労働者が食べている絵画が残っています。
中国には紀元前140年頃に伝わり、日本には8世紀ごろに伝わりました。

にんにくには、

・炭水化物
・たんぱく質
・ビタミン
・ミネラル
・二次代謝産物のアリイン

が含まれています。

にんにくに含まれているアリインは、無臭で、抗酸化作用はありますがそれ以外の効果はありません。
しかし、アリインは、切ったりすりおろしたりすると、アリナーゼという酵母と反応してアリシンに変わります。
アリシンは、にんにく特有の臭いの元となり、さらにアホエン、ジアリルジスフィド、スコルジニンなどのイオウ化合物に変化し、にんにくのさまざまな効果をもたらします。

マカとにんにくの共通の効果と効果がある成分

マカとにんにくには、次のような共通の効果があります。

疲労回復

マカに含まれているアミノ酸には、筋肉をつくったり修復したりして疲労を回復する効果があります。その中でも、アルギニンは、疲労感の原因のひとつとなるアンモニアを減らす働きがあります。
アルギニンには、その他にも血管を広げ、血管に弾力を与える一酸化窒素を生成する働きがあるので、血液の流れをよくし、酸素や栄養素を全身に行き渡らせて疲労を回復します。

マカには、その他にも次の成分が含まれているので、これらの成分との相乗効果で疲労を回復します。

成分名 効果
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン) 筋肉をつくったり、修復したりして筋肉の働きを回復する
ビタミンB1 ブドウ糖をエネルギーに変えて疲労を回復する
ビタミンB2 たんぱく質や、炭水化物、脂質をブドウ糖に変える
ビタミンC
ビタミンE
サポニン
アルカロイド類
ストレスを緩和
ビタミンE 細胞を攻撃して、エネルギーの生産量を減らす活性酸素を除去する(抗酸化作用)

にんにくには、疲労回復の効果がある成分が多く含まれています。

にんにくには、アリシンをはじめ、

・アホエン
・スコルジニン
・ビニルジチイン

などのイオウ化合物が多く含まれています。

にんにくにはビタミンB1が含まれていますが、ビタミンB1は、アリシンと結びついて「アリチアミン」という活性持続型ビタミンB1になります。

アリチアミンは、疲労回復に効果があるビタミンB1の吸収を高めます。
ビタミンB1は、体外にすぐに排出されやすい性質がありますが、アリアチミンになると、血液中に長く留まることができるため、効果が長く続きます。

また、疲れて食欲が低下すると、食事の量が足りずに栄養が不足し、ますます疲れが取れない、という悪循環に陥りやすいですが、アリシンには、

・胃液の分泌を促す
・代謝をよくする
・たんぱく質の消化をよくする

という働きがあるので、十分な食事を摂って、疲れを回復する働きもあります。

血行改善、高血圧の予防、改善

マカには、上記の「疲労回復」で説明したように、血管を広げて、血行をよくする働きがあるアルギニンが含まれています。

また、活性酸素は、疲労をもたらすだけではなく、細胞を酸化させて老化を促し、血管を固く、狭くして血行を悪くします。
マカには、活性酸素を除去する抗酸化作用がある、ビタミンCやE、サポニン、アルカロイド類が含まれています。

にんにくに含まれている「スコルジニン」や「アデノシン」には、血管を拡張する働きがあります。

また、ニンニクに含まれているアリインは、調理する過程で、

・ジアリルジスルフィド
・アリルメチルスルフィド
・ジメチルトリスルフィド
・メチルアリルトリスルフィド
・アホエン
・ビニルジチイン

などのイオウ化合物に変化します。
これらのイオウ化合物は、血小板が固まって血栓になることを防ぐ働きがあるので、血液がどろどろになって血流が悪くなることを防ぎ、高血圧を予防、改善します。

動脈硬化を予防、改善する

マカに含まれているサポニンには、コレステロール値を下げる働きがあります。

また、上記の「血行改善、高血圧の低下」で説明したように、活性酸素は血行を悪くして高血圧の原因になりますが、高血圧は動脈硬化を引き起こす原因になります。
ですので、血流をよくして高血圧を予防、改善することは動脈硬化の予防にも繋がります。

にんにくに含まれているアリシンは、肝臓内のコレステロールを胆汁へ排出してコレステロール値を下げる働きがあります。
また、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす働きもあります。

その他にも、ニンニクに含まれている、

・アホエン
・S-アリルシスティン
・ビニルジチイン

には、コレステロールの生成を抑える働きがあります。

EDを予防、改善する

男性ホルモンのテストステロンが減少すると、人によってはEDを引き起こす場合があります。
マカに含まれているアルギニンには、テストステロンの材料となったり、テストステロンの分泌量を増やしたりする働きがあります。

その他にも、アルギニンには、

・精液の材料となる
・精子の運動量を高める
・精子の量を増やす

などの働きもあるので、EDの予防、改善に高い効果がある成分です。

その他にも、マカは、EDの予防、改善に効果がある次の成分を含んでいます。

成分名 効果
亜鉛 ・テストステロンの材料になる
・精子の量を増やす
・精子の質をよくする
ビタミンB6
マグネシウム
テストステロンを増やす

また、EDの原因には、

・血行不良
・疲労
・ストレス

がありますが、マカには、

・血行改善効果
・疲労回復効果
・ストレスを予防、緩和する効果

があるので、これらの相乗効果でEDを予防、改善します。

にんにくにも、上記の「疲労回復」や「血行改善、高血圧の低下」で述べたように、EDの原因となる血行不良を改善したり、疲労を回復したりする効果があります。

また、にんにくに含まれているスコルジニンには、

・テストステロンの分泌を活発にする
・精子の量を増やす

という働きがあります。

さらに、EDの予防、改善に効果が高い亜鉛も含まれています。

糖尿病を予防、改善する

血液中のブドウ糖を体内に取り込むインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの量が減ったりすると、血液中のブドウ糖の量が増え、糖尿病になります。
糖尿病になると、血液がどろどろになり、血管を傷つけてしまいます。
網膜や腎臓の毛細血管が傷つくと、網膜や腎臓、手足の末端に合併症を引き起こし、最悪の場合は、透析、失明、手足の壊疽(えそ)による切断などに至ります。

マカには、血糖値を下げる働きがあるビタミンB1と亜鉛が含まれています。

ビタミンB1は、糖の代謝をよくして血糖値を下げる働きがあります。
亜鉛は、インスリンの量を調整する働きがあり、亜鉛が不足するとインスリンの分泌量が減ってしまいます。

にんにくにも、ビタミンB1と亜鉛が含まれています。
さらに、にんにくに含まれているアリシンは、ビタミンB1と協力してインスリンの分泌を促す効果があります。

免疫力を向上させる

マカに含まれているアルギニンには、体内に侵入したウイルスや細菌を除去するマクロファージを活性化させる働きがあります。

また、アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促す働きがありますが、成長ホルモンには病気への抵抗力を高めて、免疫力を向上させる効果もあります。
さらに、アルギニンは、疲労回復効果もあるので、体力をつけて免疫力を高めます。

また、マカには免疫力を高める効果がある次の成分が含まれています。

成分名 効果
食物繊維 腸内の善玉菌を増やし、腸の免疫細胞の働きを活発にする
ミネラル 腸の働きをサポートし、腸の免疫細胞の活動を高める
ビタミンE ・細胞の免疫機能を直接活発化する
・免疫力を抑えてしまう物質の生成を防ぐ

また、免疫力を低下させる原因に、

・血行不良・・・体温が1度下がると免疫力が30%低下する
・活性酸素・・・細胞を攻撃し、機能を低下させて免疫力を下げる
・ストレス・・・自律神経の働きを乱し、緊張状態を続けて身体を疲れさせる

がありますが、マカは、血行不良やストレスを予防、改善し、活性酸素を除去する働きがあるので、
これらの相乗効果で、免疫力を高めます。

にんにくに含まれているアリシンには、殺菌作用があります。
また、アリシンを分解するとジアリルジスルフィド(二硫化アリル)という成分になります。
ジアリルジスルフィドにも殺菌作用があり、細菌やウイルスに感染しにくくします。
アリシンやジアリルジスルフィドの殺菌力は強力で、アリシンは、

・口内細菌
・ピロリ菌
・サルモネラ菌
・コレラ菌
・チフス菌
・淋菌

ジアリルジスルフィドは、

・かび
・細菌
・微生物

を抗菌したり、増殖を防いだりする働きがあります。

また、熟成した黒ニンニクには、ニンニクにしかない特別な成分の「S-アリルシスティン」が多く含まれています。
この S-アリルシスティンは、NK細胞(ナチュラル・キラー細胞:がん細胞やウイルスに感染した細胞を認識し、攻撃する)の働きを活性化する作用があるので、免疫力を向上させます。

まとめ

このように、マカとにんにくは、

・疲労回復
・血行改善・高血圧の予防、改善
・動脈硬化の予防、改善
・EDの予防、改善
・糖尿病の予防、改善
・免疫力向上

という共通した効果があります。
マカもにんにくも健康食品なので、同時に摂取しても問題はなく、同時に摂取すると相乗効果でこれらの共通の効果がより高くなります。ですので、これらの症状にお悩みの人や、より高い効果を求める人には、マカとにんにくを同時に摂取することをお勧めします。複数のサプリメントを摂取するのが面倒な人や、忘れやすい人は、マカとにんにくが配合された製品を利用すると手軽に摂取できます。

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