マカと青汁

マカと青汁は、どちらも優れた健康食品として知られています。
ここでは、マカと青汁を同時に摂取した場合の相乗効果について説明します。

マカとは?

マカは、ペルー、アンデス山脈の高地が原産地のアブラナ科の植物で、3000年も前からペルーに住む人々に食されてきました。

アンデス山脈の高地は、高度が4000メートルもあり、空気が薄く、一年の平均気温は7度以下しかありません。
しかも、日中の温度差が30度もあり、強風が吹き下ろし、日照りがあれば霜が降り、雹(ひょう)が降る、という過酷な環境です。

マカは、この環境を生き抜くために、土地の栄養素を吸い尽くしてその根に溜めるので、栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・二次代謝産物

が含まれています。

二次代謝産物とは、植物が生きていくのに必須ではないが、環境に適応していくために役だったり、独特の効果があったりする成分のことです。
二次代謝産物には、薬効(薬の効き目)があり、二次代謝産物の数が多いものほど効果が高いですが、マカには多い製品では28種類もの二次代謝産物が含まれています。

青汁とは?

青汁とは、生の緑黄色野菜や野菜を絞った汁のことです。

野菜は熱を加えると壊れてしまう成分が多いので、青汁に使われる野菜は生であることが必要とされています。

青汁は、1982年に長谷川製菓株式会社が製造、販売を始めました。
はじめは、九州地方で飲まれていましたが、全国放送のテレビの罰ゲームに使用されて注目され、健康によい製品として全国に広まりました。

青汁には、

・たんぱく質
・ビタミンCをはじめとする豊富なビタミン
・10種類以上のミネラル
・食物繊維

が含まれています。

青汁は、はじめの頃はケールが主原料だったため、苦くてまずい製品がほとんどでした。現在では、だんだんと改良され、製品によって材料は異なりますが、小松菜、ヨモギ、抹茶、はちみつ、フルーツなどが加えられ飲みやすい製品が多くなっています。

一緒に摂取した場合の相乗効果

マカと青汁は、同時に摂取すると、相乗効果で次の効果がより高まります。

腸内環境を整える

人の腸内には次の3つの細菌が棲んでいます。

細菌名 代表的な菌 働き
善玉菌 乳酸菌
ビフィズス菌
有害物質を排出する
悪玉菌が繁殖したり定着したりするのを防ぐ
悪玉菌 病原性大腸菌
黄色ブドウ球菌
腐敗物質をつくり、有害物質を発生させる
日和見菌 善玉菌でも悪玉菌でもなく、その時に優勢な方へ味方する

食物繊維には、

・善玉菌のエサになって善玉菌を増やす
・有害物質を吸着して体外に排出する
・腸壁を刺激してぜん動運動を促進する
・便の固さをちょうどよくする

などの働きがあるので、腸内環境をよくして腸の調子を整えたり、便秘を予防、改善したりする作用があります。

マカは、栽培された土地や環境、栽培方法によって含まれる成分の量や数が異なります。
青汁も、含まれる野菜の量や数によって含まれる成分が異なりますが、どちらも食物繊維を多く含んでいます。

食物繊維の含有量が多い製品では、マカには100グラム中25、8グラムが含まれ、青汁には100グラムあたり29グラムが含まれます。
マカは、一日の摂取量の目安が1500ミリグラムなので、マカを摂取して得られる一日の食物繊維の量は0.378グラムです。
青汁は、製品によって目安量が異なりますが、多い製品では一日に2.88グラムの食物繊維を摂取できます。

食物繊維の一日の推奨摂取量(2015年度版)は、18歳から69歳までの男性で20グラム、女性で18グラムなので、マカと青汁を同時に摂取すると、製品によっては一日の推奨摂取量の約5分の1から6分の1を摂取できます。

さらに、マカには便秘の原因となる、

・ホルモンバランスの乱れ・・・黄体ホルモンは、大腸のぜん動運動を低下させる
・ストレスによる自律神経の乱れ・・・自律神経のひとつの交感神経は、腸のぜん動運動を弱める
・冷え・・・冷えて血行が悪くなると腸の動きが悪くなって便秘になる場合がある

を、予防、改善する働きがあります。

マカに含まれているホルモンバランスの乱れを整える成分

成分名 効果
植物性エストロゲン 女性ホルモンのエストロゲンに似た働きで、減ったエストロゲンの代わりに働く

ストレスによる自律神経の乱れを整える成分

成分名 効果
トリプトファン
フェニルアラニン
ストレスを緩和する働きがあるセロトニンの材料となる
グリシン セロトニンを増やす
ビタミンB1 ・自律神経の乱れを整える
・神経を正常に保って、不安やイライラを感じにくくしてストレスに対抗する耐性を高める
ビタミンC ストレスに対抗する働きがある副腎皮質ホルモンの合成に関わる
カルシウム
マグネシウム
イライラを防ぎ、精神を安定させてストレスを緩和する

冷えを予防、改善する効果がある成分

成分名 効果
アルギニン 血管を広げ、血管の弾力を高める働きがある一酸化窒素をつくる
ビタミンE 毛細血管を拡張する
サポニン
アルカロイド類
血行促進作用がある

青汁にも、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB1が豊富に含まれています。
ですので、マカと青汁を同時に摂取すると、これらの相乗効果で腸内環境を整えて、便秘を予防、改善する効果がさらに、高まります。

美肌、アンチエイジング効果

マカは、保湿効果が高いアミノ酸を18種類も含んでいます。
中でも、アルギニンは、保湿効果の他に、成長ホルモンの分泌を促す効果があります。
成長ホルモンは、新陳代謝を促し、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進するので、高い美肌効果があります。

また、正常な細胞を攻撃して酸化させる活性酸素は、肌の弾力の元となるコラーゲンやエラスチンを酸化し機能を低下させてしわやしみ、たるみの原因となります。

マカには、活性酸素を除去する抗酸化作用がある、

・ビタミンC
・ビタミンE
・サポニン
・アントシアニン

が、含まれています。

マカには、その他にも、美肌に効果がある次の成分が含まれています。

成分名 効果
亜鉛
ビタミンB2
ターンオーバーを促進する
カルシウム 細胞間の保湿効果を高める物質の合成を促す
マグネシウム ・ターンオーバーを促進する
・肌のバリア機能(肌を刺激や乾燥から守る)を高める
コラーゲンの生成を促す
植物性エストロゲン 美肌効果が高いエストロゲンに似た働きをする

青汁には、ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、抗酸化作用の他に、しみの原因となるメラニン色素ができるのを防ぐ働きもあり、美肌効果が高い成分です。
マカにもビタミンCが含まれていますが、青汁ほど豊富ではありません。
青汁は、ミカンの4倍ものビタミンCを含んでおり、その量は製品によっては、マカに含まれているビタミンCの360倍以上もあります。

また、青汁によく含まれている大麦若葉には、抗酸化作用が高いSOD酵素(スーパーオキシドディスムターゼ)、葉緑素、麦緑素が多く含まれています。

さらに、青汁にもカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛が含まれており、特にカルシウムはマカの4倍もの量が含まれています。

このように、マカと青汁は、ビタミンCをはじめとする抗酸化物質を多く含んでいます。
さらに、美肌効果がある成分も多く含んでいるので、マカと青汁を同時に摂取すると、より高い効果が期待できます。

貧血の予防、改善

貧血の予防、改善に効果がある栄養素は次の7つです。

成分名 効果
ヘモグロビンの材料
たんぱく質 ・鉄の吸収率を上げる
・コラーゲンヘモグロビンの材料となる
ヘモグロビンの合成に不可欠
ビタミンB6 たんぱく質の合成に必要
ビタミンB12 赤血球をつくるために必要
ビタミンC 鉄の吸収率を上げる
葉酸 ビタミンB12と一緒に血液をつくる

マカには、上記の貧血の予防、改善に効果がある7つの成分のうち、葉酸以外の全てが含まれており、中でも特に、鉄が豊富に含まれています。

一方、青汁にも鉄が含まれていますが、青汁に含まれている鉄は、吸収率の低い非ヘム鉄です。しかし、青汁はマカに足りない葉酸を含んでいます。

マカには鉄の吸収率を上げるビタミンCが含まれていますが、上記の「美肌、アンチエイジング効果」で述べたように、あまり量は多くありません。
それに対して青汁は、ビタミンCを豊富に含んでいるので、マカの鉄の吸収率をしっかりと高め、自らの非ヘム鉄の吸収率を引き上げます。

また、青汁には、葉緑素が含まれています。
葉緑素は、別名を「クロロフィル」といい、構造がヘモグロビンに似ているので、「植物の血」といわれています。
クロロフィルを摂取すると、ヘモグロビンが増えることが判明しているので、貧血の予防、改善に高い効果があります。

それ以外に、青汁にも、貧血に効果がある栄養素のひとつの「銅」や「ビタミンB6」が含まれています。

マカと青汁を同時に摂取すると、貧血に効果がある栄養素7つが全て揃います。
また、マカと青汁は、どちらもヘモグロビンの材料となる鉄を含んでいます。
さらに、青汁のビタミンCの効果で吸収率が高まるので、マカと青汁を同時に摂取すると、貧血の予防や改善に高い効果が期待できます。

生活習慣病の予防、改善

生活習慣病とは、不適切な食事や、飲酒、喫煙などの生活習慣が原因で引き起こされる病気のことで、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などがあります。

活性酸素は、血管を老化させて、血管の壁を狭く、固くして高血圧や動脈硬化の原因となります。
マカには、「美肌、アンチエイジング効果」で説明したように、活性酸素を取り除く抗酸化作用があります。

また、マカに含まれている亜鉛は、インスリンの材料となり、インスリンの働きを助けて血糖値を下げる働きがあります。

さらに、アルギニン、リジン、プロリン、リジンは、脂肪を分解して燃焼するリパーゼの材料となり、リパーゼの働きを活発にして体脂肪を燃焼するので、肥満の予防、改善に効果があります。

その他にも、マカには、生活習慣病の予防、改善に効果がある次の成分が含まれています。

成分名 効果
ビタミンB6
ビタミンB12
脂肪を燃焼する
サポニン ・抗酸化作用
・コレステロール値をさげる
・脂肪を燃焼する
アルカロイド類 脂肪を燃焼する

青汁に含まれているSOD酵素は、

・高い抗酸化作用
・血糖値の上昇を防ぐ
・血圧の上昇を防ぐ

などの働きがあるので、生活習慣病の予防、改善に高い効果があります。

また、上記の「美肌、アンチエイジング効果」で述べたように、青汁にも抗酸化作用があるビタミンCやEが含まれています。

その他にも、青汁には、次のような生活習慣病の予防、改善に効果がある成分が含まれています。

成分名 効果
カテキン ・食事中のコレステロールの吸収を抑制し、血中のコレステロール値を下げる
・脂肪の吸収を抑制する
キトサン 腸内で胆汁酸やコレステロールを吸着し、排泄を促進してコレステロール値を下げる
葉緑素 コレステロール値を下げる

マカにも青汁にも、生活習慣病の予防、改善に大きく役に立つ抗酸化作用がある成分が含まれているので、同時に摂取すると、その効果がより高くなります。
また、それぞれに、その他にも生活習慣病の予防、改善の効果がある成分を含んでいるので、同時に摂取すると、相乗効果でより高い効果が期待できます。

まとめ

マカは、アンデス山脈が原産地の植物で、青汁は生の緑黄色野菜や野菜を絞った汁です。
マカと青汁には、

・腸内環境を整えて、便秘を予防、改善する
・美肌、アンチエイジング効果
・貧血を予防、改善する
・生活習慣病を予防、改善する

などの共通の効果があります。

貧血の予防、改善効果では、青汁に豊富に含まれているビタミンCが鉄の吸収をさらに高めます。
また、マカと青汁を同時に摂取すると、貧血の予防、改善に効果がある7つの成分が、全て摂取できるので、より高い効果が得られます。

このように、マカと青汁は、お互いの足りない成分を補ったり、相手の効果を高めたりします。便秘や貧血、生活習慣病を予防、改善したい人や、美肌、アンチエイジング効果を得たい人は、マカと青汁を同時に摂取することをお勧めします。

関連記事Related