マカとイソフラボン(大豆イソフラボン)の関係性

マカとイソフラボンには共通の効果があるので、同時に摂取すると相乗効果が得られます。
ここでは、マカとイソフラボンを同時に摂取すると得られる相乗効果や、効果がある成分について詳しく説明します。

マカとは?

マカが栄養豊富な理由

マカは、アンデス山脈の高地が原産地のアブラナ科の植物です。

アンデス山脈の高地は、

・高度4000メートル
・空気が薄く、強烈な紫外線がそそぐ
・一年の平均気温は7度以下
・日中の温度差は30度
・強風が吹く
・日照りがある
・霜が降り雹(ひょう)が降る

という過酷な環境です。

マカは、この環境を生き抜くために土地の栄養を吸い尽くして根に溜めるので、栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・サポニン、マカエン、マカミドなどの二次代謝産物
・植物性エストロゲン

が含まれています。

マカの効果

マカはこの豊富な栄養素の相乗効果で、

・生活習慣病の予防、改善
・ダイエット効果
・更年期障害の予防、改善
・不妊の予防、改善
・EDの予防、改善
・滋養強壮、精力増強
・疲労回復
・美肌効果
・血行促進

などの効果があります。

イソフラボンとは?

イソフラボンはフラボノイドの一種

イソフラボンは、マメ科の植物に多く含まれるフラボノイドの一種です。
フラボノイドとは、植物に存在する辛み、苦味、色素などの成分の総称で、ポリフェノールの一種です。

イソフラボンには多くの種類がありますが、大豆に含まれている大豆イソフラボンは、エストロゲンに似た働きがあります。
エストロゲンに似た働きがある成分を、植物性エストロゲン(フィト・エストロゲン)と呼びます。

エストロゲンとは?

エストロゲンは女性ホルモンの一種で、

・子宮膜を厚くして妊娠しやすくする
・美肌効果
・乳腺の発達を促す
・悪玉コレステロールの増加を防ぐ
・骨を丈夫にする
・抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)

などの働きがあります。

イソフラボンの効果

イソフラボンはエストロゲンに似た働きがあるので、

・更年期障害の予防、改善
・骨粗しょう症の予防、改善
・動脈硬化の予防、改善
・美肌効果

などの効果があります。

マカとイソフラボンの共通の効果

更年期障害の予防、改善

エストロゲンが減少するとホルモンバランスが乱れる

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、この2つは周期的にバランスよく分泌されています。
しかし、閉経前後の更年期になるとエストロゲンの分泌量が著しく減少します。

エストロゲンが減少すると、ホルモンバランスを調整している脳の視床下部(ししょうかぶ)がエストロゲンを増やすように指令を出します。
しかし、卵巣は閉経して機能が低下しているためエストロゲンを増やすことができず、視床下部は混乱してしまいます。

ホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れる

視床下部は、自律神経のバランスの調整もしているのでお互いに影響を与えています。
ですので、ホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れてしまう場合があります。

自律神経は、身体が活動している時に活発に働く交感神経と、身体が休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあり、自動的にどちらかが優位になって働いています。

自律神経の働きが乱れると、交感神経が常に優位な状態が続いて緊張が解けなくなったり、副交感神経が常に優位な状態が続いて脈が遅くなったり血圧が下がったりします。
そうなると、不眠、うつ、冷え、肩こり、めまい、耳鳴り、動悸、息切れなどさまざまな症状が引き起こされる場合があります。

植物性エストロゲンの働き

エストロゲンの代わりに働く

植物性エストロゲンは、減った女性ホルモンの代わりに働いて、エストロゲンの減少によりホルモンバランスが乱れるのを防ぎます。

抗酸化作用

エストロゲンには、活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。

活性酸素は、もともとは酵素の働きを助けたり、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して酸化させたりする良い働きがあります。
しかし、何らかの原因(ストレス、紫外線、激しいスポーツ、たばこ、など)で増えすぎると、正常な細胞を攻撃してしまいます。

更年期になってエストロゲンが減少して脳が活性酸素の攻撃を受けると、脳の機能が低下して、うつ、物忘れ、ほてり、不安などの症状が現われる場合があります。
また、視床下部も攻撃を受けてしまい、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れて更年期障害が悪化する原因となります。

植物性エストロゲンは活性酸素の攻撃から身体を守り、更年期障害の症状の悪化を防ぎます。

マカの更年期障害を予防、改善する効果や成分

マカは、植物性エストロゲン以外にも抗酸化作用がある、

・ビタミンC
・ビタミンE
・サポニン
・アントシアニン

を含んでいます。

また、過度のストレスは自律神経の乱れを引き起こすので、ホルモンバランスも乱れて更年期障害の症状が悪化する原因となります。
マカには、ストレスを予防、改善する働きがあります。

イソフラボンは植物性エストロゲンです。
マカには植物性エストロゲンが含まれているので、同時に摂取すると植物性エストロゲンの効果がより高まります。
さらに、マカには、その他にも更年期障害を悪化させるストレスを予防、改善する効果があります。
ですので、マカとイソフラボンを同時に摂取すると、これらの相乗効果で更年期障害の予防、改善効果がいっそう高くなることが期待できます。

骨粗しょう症を予防、改善する

エストロゲンには、骨の新陳代謝のバランスを取る働きがあります。
健康な骨は、古い骨を壊す細胞と新しい骨をつくる細胞がバランスよく働いて、新しい骨へと生まれ変わります。
しかし、エストロゲンが減って骨の新陳代謝のバランスが乱れると、古い骨を壊す細胞の働きが強くなって新しい骨をつくる働きが間に合わなくなる場合があります。
そうなると、骨がスカスカになって骨粗しょう症になります。

また、エストロゲンは、腎臓でカルシウムの吸収を助ける働きがある活性型ビタミンDの合成を助ける働きもあります。

植物性エストロゲンは減ったエストロゲンの代わりに働いて、骨の新陳代謝のバランスが乱れて骨粗しょう症になることを予防、改善します。さらに活性型ビタミンDの合成を助けてカルシウムの吸収率を高めたりする働きがあります。

マカには、その他にも骨粗しょう症の予防、改善効果が高いカルシウムが豊富に含まれています。マカとイソフラボンを同時に摂取すると相乗効果で骨粗しょう症の予防、改善により高い効果が期待できます。

生活習慣病を予防、改善する

抗酸化作用で動脈硬化や高血圧を防ぐ

活性酸素が血管を攻撃すると血管が酸化して固く狭くなり、血流が悪くなって高血圧や動脈硬化を引き起こします。

植物性エストロゲンには、上記の「更年期障害を予防、改善する」で説明したように、抗酸化作用があります。

また、悪玉コレステロールは、血管の壁に取り付いて血管を狭くしたり、血管の傷に沈着して血栓の元となる「脂質プラーク」(破れやすく、破れると血小板が集まって血栓になる)になったりして、動脈硬化の進行による心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。
植物性エストロゲンには、悪玉コレステロールの増加を抑制する働きがあります。

植物性エストロゲンは、その他にも、内臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあるので、内臓型肥満を予防、改善する働きもあります。

マカの亜鉛は、糖尿病を予防、改善する

マカには、亜鉛が豊富に含まれています。

亜鉛は、

・血糖値を下げる働きがあるインスリンの材料となって糖尿病を予防、改善する
・インスリンの働きを助ける
・インスリンの分泌量を調整する

などの働きがあるので、糖尿病を予防、改善する効果があります。

アルギニンは高血圧や肥満を予防、改善する

マカに含まれているアルギニンは、血管を広げたり、血管に弾力を与える一酸化窒素を生成するので、血流をよくして高血圧を予防、改善する働きがあります。

また、アルギニンは、脂肪を分解して燃焼する働きがあるリパーゼの材料となってリパーゼを活性化し、体脂肪を燃焼して肥満を予防、改善する効果もあります。

マカのその他の動脈硬化を予防、改善する効果

マカは、亜鉛やアルギニンの他にも、

・サポニン・・・コレステロール値を下げる、抗酸化作用がある
・リジン、プロリン、アラニン・・・リパーゼの材料となる

などの成分も含んでいます。

マカとイソフラボンを同時に摂取すると、植物性エストロゲンの効果がより高まります。
さらに、マカには、その他にも生活習慣病を予防、改善する効果がある成分が多く含まれています。
ですので、マカとイソフラボンを同時に摂取すると、これらの効果や成分の相乗効果で生活習慣病の予防、改善効果がいっそう高くなることが期待できます。

美肌、アンチエイジング効果

抗酸化作用でしみやしわを防ぐ

活性酸素が細胞を攻撃すると、細胞が酸化して老化してしまいます。
また、肌の弾力やハリの元となるコラーゲンやエラスチンを攻撃すると、コラーゲンやエラスチンも酸化して機能が低下するため、しみやしわ、たるみができやすくなります。

植物性エストロゲンには、上記の「生活習慣病の予防、改善」で説明したように、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

また、植物性エストロゲンには、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を助け、コラーゲンやヒアルロン酸の量を増やして肌にハリや弾力を与える働きがあります。

マカのアルギニンは美肌効果が高い

マカに含まれているアルギニンは、NMF(Natural Moisturizing Factor:ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)とよばれる天然保湿成分の材料となります。
NMFは、肌の角質細胞の中の水分を守る働きがあるので、アルギニンには保湿効果があります。

また、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す効果があります。

成長ホルモンは新陳代謝を促すので、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促進する働きがあります。
ターンオーバーがスムーズに行われると、老廃物や古い角質が剥がれ落ちて新しい皮膚に生まれ変わるので、しわやしみ、たるみを防ぎます。

成長ホルモンは、その他にも、肌に弾力やうるおいを与えるコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する働きもあります。

マカのその他の美肌効果がある成分

マカには、その他にも、

・亜鉛・・・細胞を再生してターンオーバーを促進する
・マグネシウム・・・ターンオーバーを促進する、肌のバリア機能(乾燥や刺激から肌を守る効果)を高める

などの美肌効果がある成分が含まれています。

マカとイソフラボンを同時に摂取すると、植物性エストロゲンの効果がより高くなります。
また、マカには、その他にも美肌、アンチエイジング効果がある成分が多く含まれています。
ですので、マカとイソフラボンを同時に摂取すると、これらの効果と成分との相乗効果で美肌、アンチエイジング効果がより高くなることが期待できます。

過剰摂取に注意

大豆エストロゲンは、過剰摂取すると、

・ホルモンバランスの乱れ
・子宮内膜が増殖する恐れ
・月経周期が長くなる

などの副作用が出る場合があります。

食品安全委員会(食品に対するさまざまなリスクを評価する機関)の基準では、

・大豆イソフラボンの一日の摂取量の上限・・・70ミリグラム~75ミリグラム
・特別保健用食品※で追加する場合の上限値・・・30ミリグラム

と設定されています。

※サプリメント、栄養強化食品、栄養補助食品、などのことをいいます。

また、

・妊婦
・胎児
・乳幼児
・小児

は、医学的なデータが十分ではなく、胎児に関しては生殖機能への影響が考えられるため摂取することを推奨できない、としています。

マカは、ホルモンバランスに強く関わるため、一日の摂取量が4000ミリグラムを超えると、

・不正出血
・生理周期の乱れ
・めまい
・下痢

などの副作用が出る場合があります。

このように、マカとイソフラボンはどちらも一日の摂取量の上限を超えて摂取すると、副作用が出る場合があります。
マカとイソフラボンを同時に摂取する場合は、一日の摂取量がそれぞれの上限を超えないように注意してください。

まとめ

マカはアンデス山脈の高地が原産地のアブラナ科の植物で、イソフラボンは豆科の植物に多く含まれるフラボノイドの一種です。

マカとイソフラボンには、

・更年期障害の予防、改善
・骨粗しょう症の予防、改善
・生活習慣病を予防、改善する
・美肌、アンチエイジング効果

などの共通の効果があります。
ですので、マカとイソフラボンを同時に摂取すると相乗効果によってより高い効果が期待できます。
ただし、マカは一日4000ミリグラム以上、イソフラボンはサプリメントで摂取する場合は30ミリグラム以上を摂取すると副作用が起こる場合があるので、摂取量の上限に注意してください。

関連記事Related