マカの栄養成分

マカは栄養素を豊富に含んでいるので、さまざまな効果があります。
ここでは、マカに含まれている栄養素について詳しく説明します。

マカとは?

マカは、アンデス山脈の高地が原産地のアブラナ科の植物です。
アンデス山脈の高地は高度が4000メートルと富士山よりも高い標高です。
一年の平均気温は7度以下ですが、日中の温度差は20度からマイナス15度と、30度もあります。
また、空気が薄く紫外線が強い、強風、日照りがあるのに霜や雹(ひょう)などの冷害もある、などの過酷な環境です。

マカは、この環境を生き抜くために土地の栄養素を吸い尽くして根に溜めるので、マカを一度栽培するとその土地はその後5~6年は休ませる必要があります。

ですので、マカは栄養素が豊富で、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・二次代謝産物※

が含まれています。

二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須ではないけれども、環境に適応していくのに役立ったり、独特の効果があったりする成分で薬効(薬の効き目)があります。

二次代謝産物が多いものほど薬効が高く、マカは製品によって含まれる成分の数や量が異なりますが、多い製品では28種類もの二次代謝産物を含んでいます。

マカの栄養成分

アミノ酸

マカにはアミノ酸が18種類も含まれています。

アミノ酸は、たんぱく質の材料となります。
たんぱく質は骨や血液、筋肉、内臓、など身体のほぼすべての材料となるので、重要な栄養素です。
アミノ酸には、体内で合成できないので食事で摂取する必要がある「必須アミノ酸」と、体内で合成できる「非必須アミノ酸」があります。
マカには、「必須アミノ酸」が9種類全て含まれています。

マカに含まれているアミノ酸

必須アミノ酸 非必須アミノ酸 その他のアミノ酸
トリプトファン
バリン
ロイシン
イソロイシン
リジン
トレオニン
ヒスチジン
メチオニン
フェニルアラニン
アルギニン
グリシン
アラニン
プロリン
セリン
チロシン
アスパラギン酸
グルタミン酸
シスチン

マカに含まれているアミノ酸の中で特に効果が期待されているのが、必須アミノ酸のトリプトファンと非必須アミノ酸のアルギニンです。

トリプトファン

トリプトファンは、精神を安定させ、こころにやすやぎを与える働きがある神経伝達物質(神経から神経へ情報を伝える働きがある物質)のセロトニンの材料となります。
また、セロトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれ、入眠をスムーズにしたり睡眠の質を良くしたりする働きがあるメラトニンの材料にもなります。

トリプトファンが不足するとセロトニンもメラトニンも生成されないので、トリプトファンはストレスを予防、緩和したり不眠を予防、改善したりする効果があります。

アルギニン

アルギニンはマカを代表する成分のひとつです。

アルギニンには、

・成長ホルモンの分泌を促す
・一酸化窒素を生成する
・アンモニアを分解する
・リパーゼの材料となる
・精子の材料となる

などの働きがあります。

【アルギニンの働き】

成長ホルモンの分泌を促す

成長ホルモンは新陳代謝を促進し、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促す効果があります。
ターンオーバーが正常に行われると、老廃物や古い角質が剥がれ落ちて新しい皮膚が生まれるので、美しい肌を保つ効果があります。

また、代謝(取り込んた栄養素をエネルギーに変えたり、蓄積したりする働き)を良くしてエネルギーを増やしたり、筋肉を増強したりして疲労を回復する働きもあります。

一酸化窒素を生成する

一酸化窒素は、血管を拡張したり血管に弾力を与えたりする働きがあるので、血行をよくして冷えを改善したり高血圧や動脈硬化を予防、改善したりする働きがあります。

アンモニアを分解する

有害物質のアンモニアは、たんぱく質を分解すると発生してしまうのでアンモニアの発生は避けられません。
体内で発生したアンモニアは肝臓で分解されます。
アンモニアの量が多すぎたり、肝臓の機能が低下したりするとアンモニアが分解しきれず、運動中枢神経を刺激して身体の動きを悪くするので、疲労を感じます。
また、分解しきれなかったアンモニアが血液に載って全身を巡ると、汗や皮脂に混ざって疲労臭を発してしまいます。

アルギニンは、アンモニアを分解する働きがあるので、疲労を回復したり肝臓の解毒作用を助けたりします。

リパーゼの材料となる

消化酵素のリパーゼには脂肪を分解して燃焼する働きがあります。
アルギニンはリパーゼの材料となってリパーゼを活性化し、脂肪を燃焼して肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になるのを防いだり、肥満を防いだりします。

精子の材料となる

アルギニンは精子の材料にもなるので、精子や精液の量を増やす働きがあります。
また、精子の運動量を高める働きもあるので、不妊やEDの予防、改善に効果があります。

ミネラル

ミネラルは5大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)のひとつで、身体の機能を調整したり、骨や歯、血をつくったりする働きがあるので、健康を維持するためには欠かせない成分のひとつです。

ミネラルは体内で作ることができないので、食事で摂る必要があります。
ミネラルは野菜や海藻に多く含まれていますが、肉食が中心の食生活では野菜が不足しがちです。
また、海藻は毎日の食事でしっかり摂ることが難しいため、不足しがちな成分です。
マカにはミネラルが9種類も含まれています。

マカに含まれているミネラル

マカに含まれているミネラル
カルシウム
亜鉛
マグネシウム
ナトリウム


リン
マンガン
カリウム

マカに含まれているミネラルの中でも特に含有量が多いのがカルシウムと亜鉛です。

カルシウム

カルシウムは人間の身体に含まれているミネラルの中で一番多い成分で、体重の1.5%~2%の量が含まれています。

身体に含まれるカルシウムの99%は骨や歯の材料となるので、骨粗しょう症を予防、改善します。残りの1%も非常に重要な働きがあり、

・イライラを防いで精神を安定させてストレスを予防、緩和する
・新陳代謝を活発にして肌のターンオーバー(生まれ変わり)をよくして美肌をつくる、肌や細胞を若々しく保つアンチエイジング効果がある

などの効果があります。

【含有量と摂取量の違いに注意】

含有量と摂取量の違いに注意

マカには、カルシウムが100グラム中332ミリグラムも含まれています。
牛乳に含まれているカルシウムの量は110ミリグラムなのでマカのカルシウムの含有量の多さがわかります。

ただし、マカの一日の摂取量の目安は1500ミリグラムなので、一日にマカで摂取できるカルシウムの量は4.98ミリグラムです。
マカは一日に4000ミリグラム以上摂取すると過剰摂取となり、めまいや頭痛、生理不順などの副作用が起こる場合があるので、マカを一日に100グラム摂取することは現実的ではないことに注意してください。

亜鉛

亜鉛は、さまざまな酵素の材料となって美容や健康になくてはならない働きをします。

亜鉛には、

・EDや男性の不妊を予防、改善する
・糖尿病を予防、改善する
・美肌、美髪効果
・肝臓の働きを助ける
・うつ病を予防、改善する

などの働きがあります。

【亜鉛の働き】

EDや男性の不妊を予防、改善する

亜鉛は、男性ホルモンのテストステロンをつくるのに欠かせない成分です。
テストステロンの分泌量が減ると、性欲減退や勃起障害を起こす場合があります。

また、精液の量を増やしたり、質を良くしたりします。
さらに、免疫力を高めて活力を高め、EDを予防、改善する効果があります。

糖尿病を予防、改善する

亜鉛は、インシュリンの材料となったりインシュリンの分泌量を調整したりする働きがあります。
インシュリンは血液中のブドウ糖を体内に取り込む働きがあるので、亜鉛が不足してインシュリンの分泌量が減ると血糖値が高くなって糖尿病になる可能性が高くなります。

美肌、美髪効果

亜鉛は細胞を再生するのに必要な成分なので、新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを促して、美肌をつくる効果があります。

また、亜鉛はケラチンの合成に必要な成分です。
ケラチンは髪の毛のほとんどの成分なので、亜鉛が不足するとケラチンの量が減り、新しい髪の毛が生成できなくなります。

さらに、亜鉛には「5αリダクターゼ酵素」という抜け毛の原因になる酵素の働きを抑える作用があります。
5αリダクターゼ酵素は、テストステロンを強い脱毛作用があるジヒドロテストステロンに変換させてしまいます。
ですので、ジヒドロテストステロンが増えると薄毛になってしまいます。

肝臓の働きを助ける

亜鉛は細胞を再生する働きがあるので、肝臓の再生機能を助けて肝臓の機能低下を防ぎます。

うつ病を予防、改善する

亜鉛は、セロトニンの合成に欠かせない成分です。
セロトニンは、上記の「アミノ酸:トリプトファン」で説明したように精神を安定させてこころにやすらぎを与えるので、うつ病の予防、改善にも効果があります。
うつ病の人の血中の亜鉛濃度は、うつ病ではない人よりも著しく低いことが調査によって判明しています。

ビタミン

ビタミンは、微量で3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)をエネルギーに変換したり、その働きを助けたりして身体の生理機能を調整しています。
ビタミンは身体のさまざまな機能に関わり、マカの持つたくさんの効果にも深くかかわって効果を高めています。

マカに含まれているビタミン

マカに含まれているビタミン
ビタミンB1
ビタミンB2
ナイアシン(ビタミンB3)
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンE

ビタミンB群は、お互いに助け合って効果を高めます。
また、ビタミンCとEは相乗効果が高く、マカにはどちらも含まれているのでより高い効果が期待できます。

ビタミンB群

ビタミンB1とB2は、栄養素の代謝に関わってエネルギーを産み出すので「疲労回復のビタミン」とよばれています。
また、ビタミンB1とB2、B6は、3大栄養素の代謝を促すので3つ同時に摂取するとダイエット効果を高めます。

・ビタミンB1・・・糖質の代謝を助ける
・ビタミンB2・・・たんぱく質の代謝を助ける
・ビタミンB6・・・脂質の代謝を助ける

ビタミンCとE

活性酸素は、もともとは酵素の働きを助けたり、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃し、酸化させて除去したりする良い働きがあります。
しかし、何らかの原因(紫外線、ストレス、激しい運動、たばこなど)によって増えすぎると正常な細胞を攻撃して機能を低下させ、身体にさまざまな悪影響を与えます。

ビタミンCとEには、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
しかも、ビタミンCにはビタミンEの抗酸化作用を高める働きもあるので、同時に摂取するとより強力な抗酸化作用が働きます。

また、その他にも、ビタミンCとEには次のような働きもあります。

成分名 効果
ビタミンC ・ストレスを緩和する働きがある副腎皮質ホルモンの合成に欠かせない成分なので、ストレスを予防、緩和する
・肌に弾力やハリを与えるコラーゲンの生成に欠かせない成分なので、美肌効果がある
ビタミンE ・毛細血管を拡張して血行をよくして冷え、肩こり、頭痛、肌のくすみを予防、改善する

食物繊維

食物繊維は、人の消化酵素では消化されない成分のことです。
以前は「食物のカス」と考えられていて「身体には必要がないもの」とされていましたが、現在では5大栄養素に次ぐ第6の栄養素として身体に重要な成分とされています。

食物繊維は、

・腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす
・有害物質を吸着して便として体外に排出する
・腸壁を刺激して腸のぜん動運動を促す
・便の固さをちょうどよくする

などの働きで腸内環境を整えて便秘を予防、改善する働きがあります。

また、余分なコレステロールやナトリウムを吸着して体外に排出する働きもあるので、血糖値やコレステロール値を下げて糖尿病、動脈硬化、高脂血症、心筋梗塞、肥満などの生活習慣病を予防、改善する効果もあります。
食物繊維は、その他にも胆汁酸や発がん物質も吸着して便と一緒に体外に排出する働きもあるのので、大腸がんや胆石の予防効果があります。

二次代謝産物

マカは土地の成分を吸い尽くすので、栽培された土地や環境によって含まれる成分の数や量が異なります。
特に、国産のマカは、ペルー産のマカよりベンジルグルコシノレートを約3.85倍も含んでいます。
また、乾燥方法によっても成分の数や量が異なり、機械乾燥ではグルコシノレートの量が天日干しの4倍に増えますが、その他の二次代謝産物の数は減ってしまいます。

マカに含まれている代表的な二次代謝産物は、

・マカミド、マカエン
・サポニン
・アントシアニン
・アルカロイド類
・グルコシノレート

などです。

マカミド、マカエン

マカミドとマカエンはマカにしか含まれていない特別な成分で、脂肪を燃焼して脂肪肝や肥満を防いだり、ホルモンバランスを整えたりする働きがあります。

グルコシノレート

マカには、グルコシノレートの中でも特に効果が高いベンジルグルコシノレートが含まれています。
ベンジルグルコシノレートは薬効が高く、少量でも効果を発揮します。

ベンジルグルコシノレートには、

・滋養強壮
・疲労回復
・女性ホルモンのバランスを調整する
・成長ホルモンの分泌を促す
・不妊を改善する
・妊娠を促す
・更年期障害の症状を緩和する
・抗がん効果

など、さまざまな効果があり、マカの効果に重要な役割を果たしています。

サポニン

サポニンには、

・抗酸化作用
・脂肪燃焼作用・・・脂肪を燃焼して脂肪肝や肥満を予防、改善する
・免疫力アップ・・・NK細胞(ナチュラルキラー細胞:免疫細胞のひとつ)を活性化して体内に侵入したウイルスや細菌を除去する
・血糖値を下げる・・・インスリンに似た働きで血糖値を下げる
・血流を良くして冷えや肩こり、肌のくすみを予防、改善する

などのさまざまな効果があります。

まとめ

マカは、アンデス山脈の高地という過酷な環境を生き抜くために土地の栄養素を吸い尽くすので、
栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・二次代謝産物

が含まれています。

マカはこれらの栄養素の相乗効果で

・生活習慣病の予防、改善
・更年期障害の予防、改善
・ストレスの予防、緩和
・不妊の予防、改善
・EDの予防、改善
・ダイエット効果
・疲労回復
・滋養強壮
・精力増強
・血行促進
・美肌、アンチエイジング効果

などのさまざまな効果があります。

マカは、栽培された土地や環境、栽培方法、加工方法によって含まれている成分の数や量が異なります。ですので、マカを購入する際には製品紹介のホームページで確認することをお勧めします。

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