マカとウコン

マカとウコンには共通の効果があるので、同時に摂取すると、相乗効果でより高い効果が期待できます。
ここでは、マカとウコンを同時に摂取した場合の相乗効果や、効果がある成分について説明します。

マカとは?

マカは、ペルーのアンデス山脈の高地が原産地の多年生植物(複数年間生存する植物)です。

アンデス山脈の高地は、

・高度4000メートル
・空気が薄い
・日差しが強烈で日照りがある
・一年の平均気温は7度以下
・日中の温度差は30度
・強風が吹く
・霜が降り、雹(ひょう)が降る

という過酷な環境です。

マカは、この環境を生き抜くために土地の栄養を吸い尽くしてその根に溜めるので、栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のビタミン
・ミネラル
・食物繊維
・二次代謝産物

が含まれています。

二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必要ではないが、独特の効果があったり、環境に適応していくのに役に立ったりする成分です。
二次代謝産物には、薬効(薬の効き目)があり、二次代謝産物が多いものほど効果が高くなりますが、マカには、多い製品では、28種類もの二次代謝産物が含まれています。

ウコンとは?

ウコンは、インドが原産地のショウガ科の多年生植物です。

紀元前970年頃より、インドで栽培されており、日本には室町時代に中国から沖縄(当時は琉球)に伝わりました。

ウコンは、英語で「ターメリック」といい、カレーの原料にかかせない植物でもあります。

ウコンには、

・たんぱく質
・9種類のビタミン
・10種類のミネラル
・脂肪
・食物繊維
・精油成分(特有の香りがある揮発性の油)
・有効成分のクルクミン

が含まれています。

ウコンには、たくさんの種類がありますが、大きく分けて次の4つがあります。

成分名 効果
春ウコン ・精油成分を多く含む
・辛み、苦味が強いので料理に不向き
・健康食品に多く使われる
秋ウコン ・カレーをはじめとして料理に使われる
・肝臓によい「クルクミン」を多く含むので、二日酔いの人やお酒を飲む人に効果が高い
紫ウコン ・クルクミンが含まれていない
・アントシアニンが多い
胃潰瘍、十二指腸潰瘍に効果がある
黒ウコン ・クルクミンの量は少量
・セレン、アントシアニンが含まれている

ウコンは、種類によって含まれている成分や成分の量が大きく異なります。

マカとウコンの共通の効果

マカとウコンには、次のような共通の効果があるので、同時に摂取すると相乗効果が期待できます。

肝臓の働きを助ける

肝臓には、

・アルコールやアンモニア、薬などの有害物質を分解する
・摂取した栄養素を代謝(エネルギーに変換したり、蓄えたりする働き)する
・脂肪を分解する働きがある胆汁をつくる

という働きがあります。

肝臓のこれらの働きには、酸素が大量に必要です。
活性酸素は、体内で酸素を消費すると必ず発生するので、肝臓には活性酸素が大量に発生します。

活性酸素は、肝細胞を攻撃して、機能を低下させてしまいます。
また、肝臓に溜まった脂肪と結びついて、有害物質の過酸化脂質になるので、肝臓に炎症が起き、さらに肝機能が低下する原因となります。

◎マカの肝臓を助ける効果
マカには、活性酸素を除去する抗酸化作用がある、

・ビタミンC
・ビタミンE
・サポニン
・アントシアニン

が、含まれています。

また、マカには、疲労などで肝臓の働きが弱った時に、肝臓の働きをサポートするアミノ酸が18種類も含まれています。

肝臓の働きをサポートするアミノ酸

成分名 効果
アルギニン ・脂肪を燃焼する酵素のリパーゼの働きを活発にして、血中にコレステロール脂肪が溜まって肝臓に負担がかかるのを防ぐ
・アンモニアを分解して肝臓の解毒作用を助ける
・アルコールの代謝を促し、肝細胞を保護する働きがある一酸化窒素をつくる
メチオニン ・肝臓に溜まった毒素や有害物質を分解する
・血液中のコレステロールを燃焼して肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐ
・肝臓の代謝をよくし、肝臓の働きを活発にする
・肝臓の働きを助ける作用があるタウリンの材料となる
グルタミン酸 アンモニアを取り込んで分解し体外に排出する
アスパラギン酸 アンモニアを尿として無毒化し、体外に排出する
リジン
プロリン
アラニン
リパーゼの働きを活発にする

さらに、

・肝臓の再生能力を助ける作用がある亜鉛
・アルコールの分解を助けるナイアシン、ビタミンB1

を含んでいます。

その他にも、肝臓の働きを悪くする場合がある自律神経の乱れや、肥満を伴う高血圧を予防、改善する効果もあります。

◎ウコンの肝臓を助ける効果
ほとんどのウコンに含まれ、秋ウコンに特に多く含まれているクルクミンには、

・アルコールの分解を助ける
・脂肪の消化や吸収を助ける胆汁の分泌を促す
・身体に吸収されると「テトラヒドロクルクミン」という強力な抗酸化作用がある成分に変わる

という働きがあります。
また、ウコンにも、肝臓の働きを助ける作用があるナイアシン、ビタミンB1、亜鉛が含まれています。

このように、マカとウコンは、どちらも肝臓の働きを助ける効果があるので、同時に摂取するとより高い相乗効果が期待できます。

美肌効果

◎マカの美肌効果
活性酸素は、肌にうるおいや弾力を与えるコラーゲンやエラスチンを攻撃するので、うるおいや弾力が減ってしみやしわ、たるみが増えてしまいます。
マカには、上記の「肝臓の働きを助ける」で説明したように、抗酸化作用があります。

また、マカには、保湿効果が高く、肌にうるおいを与えたり、肌に弾力を与えるコラーゲンの材料となったりするアミノ酸が18種類も含まれています。

その中でも、アルギニンは、保湿効果の他にも、成長ホルモンの分泌を促す働きがあるので、高い美肌効果があります。

成長ホルモンは、肌のターンオーバー(生まれ変わり)や、皮下組織の細胞の働きを促進します。
ターンオーバーがスムーズに行われると、古い角質や老廃物が取り除かれ、新しい皮膚が生まれます。
皮下組織の細胞の働きがよくなると、肌に弾力やうるおいを与える作用があるヒアルロン酸が生成されるので、美肌効果があります。

その他にも、マカは美肌効果がある次の成分を含んでいます。

成分名 効果
亜鉛 細胞を再生してターンオーバーを促す
ビタミンB2 ターンオーバーを促す
コラーゲンの生成を促す
ビタミンC ・アルギニンの働きをサポートする
・コラーゲンの生成に欠かせない成分
マグネシウム ・ターンオーバーを促す
・肌のバリア機能(乾燥や刺激から肌を守る働き)を高める
カルシウム 細胞間の保湿効果を高める物質の合成を促し、肌の乾燥を防ぐ
植物性エストロゲン 美肌ホルモンのエストロゲンに似た働きで、しみやしわ、たるみを防ぐ

◎ウコンの美肌効果
ウコンに含まれているクルクミンには、次のような高い美肌効果があります。

〇強力な抗酸化作用があるテトラヒドロクルクミンになって、しわやたるみ、しみを防ぐ

〇肌荒れ、しみ、しわの原因となるNF-KB(エヌエフーカッパビィ)という成分の活性化を防ぐ

〇小鼻の黒ずみ、毛穴の開きを改善する

〇肌の乾燥を防ぐ

〇コラーゲンを分解する酵素の発生を防ぐ

〇肌を殺菌して肌トラブルやニキビ、吹き出物を防ぐ

また、ウコンにも、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛が含まれており、それ以外にも美肌効果がある次の成分を含んでいます。

成分名 効果
フラボノイド 血流をよくして肌のくすみを改善する
精油成分 ・肌荒れ防止効果
・アンチエイジング効果

このように、マカとウコンには、効果がある成分は違うものが多いですが、それぞれ美肌効果があるので、同時に摂取すると相乗効果で高い美肌効果が期待できます。

生活習慣病を予防、改善する

◎マカの生活習慣病を予防、改善する効果
マカに含まれているサポニンは、コレステロール値を下げる働きがあるので、動脈硬化の予防、改善に効果があります。

また、亜鉛は、血糖値を下げる働きがあるインスリンの材料となったり、インスリンの働きをサポートしたりするので、糖尿病の予防、改善に効果があります。

また、血流を悪くし、動脈硬化の原因になる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

さらに、マカには、血行をよくして血圧を下げる働きもあります。

マカに含まれる生活習慣病の予防、改善に効果がある成分

成分名 効果
アルギニン 血管を拡張したり、血管に弾力を与えたりする一酸化窒素を生成し、血流をよくして血圧を下げる
アラニン
プロリン
リジン
脂肪を分解する働きがあるリパーゼを活性化させて肥満を予防、改善する
サポニン ・血行をよくする
・コレステロール値を下げる
アルカロイド類 血行をよくする
ナイアシン 毛細血管を拡張する

◎ウコンの生活習慣病を予防、改善する効果

高血圧の薬にカルシウム拮抗剤がありますが、この薬はカルシウムイオンが動脈の中の細胞に流れ込むのを防ぐ働きがあります。
カルシウムイオンは、血管壁の細胞に流れ込むと、血管を収縮させて、血圧を上昇させてしまいます。

春ウコンには、カルシウム拮抗剤と同じ働きがあるので、高血圧の予防、改善に高い効果があります。

また、ウコンに含まれているクルクミンには、生活習慣病の予防、改善に効果がある次の働きがあります。

〇強力な抗酸化作用があるテトラヒドロクルクミンになる

〇悪玉コレステロールの吸収を抑えて、大動脈にコレステロールが溜まって動脈硬化になるのを防ぐ

その他にも、ウコンには、生活習慣病の予防、改善に効果がある次の成分を含んでいます。

成分名 効果
タルメリン 糖を分解して、糖の吸収を高める酵素の「α-グルコシダーゼ」の働きを抑制して、糖尿病を予防、改善する
精油成分
フラボノイド
脳出血を防ぐ

マカとウコンは、異なった成分の働きで、それぞれ生活習慣病の予防、改善に効果があるので、同時に摂取すると、相乗効果でさらに高い効果が期待できます。

抗がん効果

マカに含まれている二次代謝産物のグルコシノレートには、抗がん作用があることが期待されています。

特に、肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんに対する効果が期待され、人や動物に対する実験や研究が多数行われています。

ウコンに含まれているクルクミンには、次のようながんの予防、改善に効果がある働きがあります。

〇がん細胞の細胞死(アポトーシス)を促進する

〇がん細胞の増加を直接抑える

〇がんの中でも薬が効きにくい細胞を攻撃する

〇がんを攻撃する細胞の邪魔をする制御性T細胞を抑制する

マカもウコンも、まだ医学的に立証はされていませんが、抗ガン効果がある成分を含んでいるので、抗がん効果が期待されるとして研究が進んでいます。
特にウコンは、動物実験では、抗がん作用があることも判明しており、抗ガン剤としての実用化が期待されています。

お酒をよく飲む人は、摂取時に注意

マカもウコンも、肝臓の働きをよくする効果がありますが、すでに肝臓が弱っていたり、肝臓病の人が摂取すると、さらに肝臓が悪くなってしまいます。

肝臓は、沈黙の臓器とよばれ、働きが悪くなっても自覚症状がなかなかでません。
ですので、お酒をよく飲む人が、肝臓の働きが悪くなっているのに気がつかず、マカやウコンを摂取して悪化させてしまった例が複数確認されています。

飲酒の習慣がある人や、飲酒の量が多い人、肝臓に不安がある人は、摂取の前に一度肝臓の検査を受けることをお勧めします。
検査の結果、肝臓の数値が悪い場合は、マカもウコンも摂取することは避けてください。

まとめ

マカは、ペルーのアンデス山脈が原産地のアブラナ科の植物で、ウコンはインドが原産地のショウガ科の植物です。

マカとウコンには、

・肝臓の働きを助ける
・美肌効果
・生活習慣病を予防、改善する
・抗がん効果

などの共通の効果があるので、同時に摂取すると相乗効果でより高い効果が期待できます。
肝臓に不安がある人、生活習慣病の予防、改善効果、美肌効果を期待したい人は、マカとウコンを同時に摂取することをお勧めします。
マカとウコンは、薬としての確実な効果は立証されていませんが、抗がん効果も期待されています。

しかし、マカとウコンは、肝臓がすでに弱っている人が摂取すると、肝臓の働きが悪くなる可能性が高いので、その場合は摂取しないでください。
マカは、栽培された土地や環境、栽培方法によって含まれる成分の量や数が異なり、ウコンは種類によって含まれる成分や効果が異なります。購入の際には、商品紹介のホームページなどでよく確認することをお勧めします。

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