マカを飲むと基礎体温が安定する?それとも乱れる?
マカはホルモンバランスに強い影響を与えます。
では、マカを飲むと基礎体温が安定するのでしょうか?それとも乱れてしまうのでしょうか?
結論から言うと、一般的にはマカを飲むと基礎体温は安定します。
ただし、人によっては乱れる場合もあります。
ここでは、マカを摂取すると得られる基礎体温を安定させる効果や、なぜ基礎体温が乱れる場合があるのか、について詳しく説明します。
そもそも基礎体温とは?
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基礎体温とは安静な状態での体温のことです。
基礎体温は、専用の体温計で朝目が覚めたらそのまま動かないで測ります。
女性の基礎体温は、女性ホルモンの働きによって25日~38日の周期で低温期と高温期に分かれ、低温期から高温期に切り替わる時に排卵が起こります。
女性ホルモンと基礎体温の関係
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、この2つは周期的にバランスよく分泌されています。
エストロゲンは生理の終わりから排卵前までの低温期に分泌され、プロゲステロンは排卵後から次の生理までの高温期に分泌されています。
ですので、女性ホルモンの分泌が乱れると基礎体温が乱れ、排卵が遅れて生理の周期が乱れたり妊娠しにくくなったりします。
また、プロゲステロンが過剰に分泌されると、頭痛や腹痛、イライラ、吹き出物などのPMS(月経前症候群)が起こる場合があります。
マカには女性ホルモンのバランスを整える働きがあるので、マカを摂取すると女性ホルモンが正常に分泌され基礎体温が安定します。
マカの女性ホルモンのバランスを整える働き
エストロゲンの代わりに働く植物性エストロゲン
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エストロゲンは20代をピークに年々分泌量が減少し、閉経前後の更年期になると急激に減少します。
エストロゲンとプロゲステロンが周期的に増減を繰り返すことで規則正しい生理がくるので、エストロゲンが減少すると、バランスが乱れて生理不順が起きる場合があります。
マカには、エストロゲンに似た働きがある植物性エストロゲンが含まれているので、エストロゲンが減少した時に代わりに働いてホルモンバランスが乱れるのを防ぐ作用があります。
ホルモンバランスを整える栄養素
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マカに含まれているアルギニンは、ホルモンの分泌量が減ると増えるように促し、多すぎると分泌を抑えてホルモンバランスを調整する働きがあります。
また、マカはその他にも、
・ビタミンE・・・ホルモンバランスを整える
・ビタミンB6・・・エストロゲンの代謝をサポートする、ホルモンバランスを整える
など、ホルモンバランスを整える効果がある成分を含んでいます。
ホルモンバランスの乱れの原因を予防、改善する
マカには、ホルモンバランスの乱れの原因を予防、改善する効果があります。
ストレスを予防、緩和する
〇トリプトファンは幸せホルモンをつくる
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ホルモンバランスは、脳の視床下部(ししょうかぶ)というところでコントロールされています。
視床下部は、自律神経の働きもコントロールしているのでお互いに影響を与えやすく、どちらかが乱れるともう片方も乱れてしまいます。
自律神経はストレスの影響を受けやすく、過度のストレスを感じると乱れてしまいます。
そうなると、その影響を受けてホルモンバランスも乱れます。
マカに含まれているトリプトファンは、神経を安定させ、こころにやすらぎを与えてストレスを予防、緩和する働きがあるセロトニンの材料となります。
〇二次代謝産物でストレスに対抗するエネルギーをつくる
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マカには、
・マカミド、マカエン(マカにしか含まれていない特別な成分)
・アントシアニン
・サポニン
・グルコシノレート類
・アルカロイド類
などの二次代謝産物が多く含まれています。
二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須ではないけれども環境に適応していくのに役立つ成分や、独特の効果を持つ成分のことです。
ストレスに対抗するためにはエネルギーが必要です。
マカには二次代謝産物の働きによって脂肪を燃焼し、ストレスに対抗するためのエネルギーをつくりだしてストレスを予防、緩和する働きがあることが、中村学園大学の内山教授の研究で判明しています。
マカにはその他にも、
・ビタミンB1・・・神経を正常に保ち、興奮や不安を感じにくくしてストレスに対する耐性を高める
・カルシウム・・・イライラを防いで精神を安定させる
・ビタミンC・・・ストレスに対抗する働きがある副腎皮質ホルモンの合成に欠かせない成分
なども含まれているので、これらの成分の相乗効果でホルモンバランスの乱れを引き起こすストレスを予防、緩和します。
睡眠不足を予防、改善する
睡眠不足になると視床下部が正常に機能しなくなり、ホルモンバランスが乱れる場合があります。
〇トリプトファンはメラトニンもつくる
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上記の「ストレスを予防、緩和する」で説明したように、マカにはトリプトファンが含まれています。
トリプトファンはセロトニンの材料となりますが、セロトニンは睡眠ホルモンといわれるメラトニンの材料となります。
メラトニンは、体内時計を整えて決まった時間に眠くなるようにして寝つきをよくしたり、深い質のよい睡眠をもたらしたりする働きがあります。
トリプトファンが不足すると、セロトニンが不足してメラトニンも不足してしまいます。
〇グリシンは熟睡感のある睡眠をもたらす
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マカに含まれているグリシンは、身体の末端の血流を良くする働きがあります。
人は、身体の深部の温度が下がると眠くなります。
身体の深部の温度は手足などの末端の温度が上がると下がるので、グリシンは入眠をスムーズにする効果があります。
さらに、グリシンは、ノンレム睡眠(脳も寝ている状態の睡眠)とレム睡眠(脳は動いている状態の睡眠)のリズムを整えてノンレム睡眠を増やす働きがあるので、熟睡感のある質のよい睡眠をもたらす働きもあります。
〇活性酸素は不眠の原因の冷えを引き起こす
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上記で説明したように、人の身体は深部の温度が下がると眠くなるので、入眠時は深部の温度を下げるために熱を放出します。
熱を放出すると末端の温度が上がって反対に深部の温度が下がるため、スムーズに入眠できます。
身体が冷えると血行が悪くなって、末端まで血液が十分に行き渡りにくくなります。
そうなると熱が放出されないため、身体の深部の温度が下がらず寝つきが悪くなってしまいます。
活性酸素は、もともとは体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して除去したり酵素の働きを助けたりする良い働きがあります。
しかし、何らかの原因(ストレス、紫外線、激しい運動、たばこなど)で増えすぎると正常な細胞を攻撃して酸化させてしまいます。
血管が攻撃されると血管が酸化して老化し、固く狭くなって血液の流れが悪くなってしまいます。
そうなると、身体の末端まで血液が十分に行き渡りにくくなって冷えを引き起こします。
マカには活性酸素を除去する抗酸化作用がある、
・ビタミンC
・ビタミンE
・サポニン
・アントシアニン
が、含まれています。
また、マカに含まれているアルギニンは、血管を拡張したり血管に弾力を与えたりする働きがある一酸化窒素を生成するので、血流を良くして冷えを予防、改善する効果があります。
栄養の偏りや不足を防ぐ
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脳の視床下部は、栄養が偏ったり不足したりしても機能が正常に働かなくなってホルモンバランスが乱れる場合があります。
また、たんぱく質や脂質は女性ホルモンの材料となるので、ダイエットや食生活の乱れで不足すると女性ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
マカには、たんぱく質の材料となるアミノ酸が18種類も含まれています。
マカにはその他にも、
・ビタミン
・9種類のミネラル
・食物繊維
・サポニン、マカミド、マカエンなどの二次代謝産物
など、栄養素を豊富にバランスよく含んでいるので、偏ったり不足したりした栄養素を補ってホルモンバランスの乱れを防ぎます。
マカを摂取すると基礎体温が乱れる場合がある
このように、マカはホルモンバランスを整えて基礎体温を安定させる働きがありますが、人によってはマカを摂取すると基礎体温が乱れる場合があります。
マカは、上記で説明したようにホルモンバランスに大きな影響を与えるので、人によっては効果が強く出すぎてかえってホルモンバランスが乱れ、基礎体温が乱れる場合があります。
例えば、マカに含まれている植物性エストロゲンはエストロゲンが減った場合にエストロゲンの代わりに働きます。
基礎体温は、エストロゲンが減るとプロゲステロンが増えて排卵が起こり、高温期になります。
しかし、エストロゲンが減った時にマカでエストロゲンを補いすぎるとプロゲステロンが増えずに排卵が起きず、低温期が続いてしまう場合があります。
また、不正出血や頭痛、めまい、などの症状が出る場合もあります。
このような症状が出た場合はマカの摂取は中止して様子を見てください。
はじめてマカを摂取する場合は、少量から始め、効果や身体にでる症状を確認しつつ量を増やすことをお勧めします。
まとめ
基礎体温は、女性ホルモンの分泌によって低温期と高温期に分かれます。
ですので、女性ホルモンの分泌のバランスが乱れると基礎体温も乱れてしまいます。
マカには、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがある植物性エストロゲンが含まれているので、エストロゲンが減少した時にエストロゲンの代わりに働いてホルモンバランスが乱れることを防ぐ働きがあります。
また、ホルモンバランスをコントロールしている視床下部は外からの影響を受けやすく、
・ストレス
・睡眠不足
・栄養の偏りや不足
などで機能が低下し、ホルモンバランスが乱れてしまう場合があります。
マカは、これらの症状を予防、改善する働きがあるので、マカを摂取すると含まれている成分やこれらの効果の相乗効果で基礎体温が安定しやすくなります。
ただし、マカはホルモンバランスに与える影響が強いので、人によっては効果が強く出すぎてホルモンバランスが乱れ、基礎体温が乱れてしまう場合があります。
ですので、マカを摂取する時は、少量から始めて効果や影響を確認しつつ量を増やしてください。
もしも、生理不順、不正出血、めまい、頭痛などの症状が出た場合は速やかに摂取を中止してください。