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マカと腎臓の関係性

マカには腎臓病の予防、改善効果がありますが、すでに腎臓病の人はマカを摂取できません。
ここでは、マカが腎臓病に対してどのような影響を与えるのかを詳しく説明します。

腎臓とは?

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腎臓は、お腹の後ろ側の上部、背骨を挟んで左右1つずつある臓器です。
そら豆のような形をしており、握りこぶし大の大きさで約150グラムの重さがあります。

腎臓には、人が生きていくのに大切な次の5つの働きがあります。

・血液をろ過して老廃物を体外に排出する

・血圧をコントロールする

・血液をつくる

・体液量、イオンバランスを調整する

・骨を丈夫にする

腎臓病になって腎臓の機能が低下すると、これらの働きが悪くなって生命を維持するのが困難になり、最悪の場合腎不全になって死に至ります。
そのため、腎臓病が悪化すると、人工透析(血液を機械に通して老廃物や不要な水分を取り除く方法)や移植が必要となります。

腎臓病の原因

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腎臓病の原因はさまざまですが、

・加齢(高齢)
・生活習慣病・・・高血圧、動脈硬化、脂質異常症、肥満、など
・その他の病気・・・膠原病、扁桃腺炎、慢性上喉頭炎、根尖性歯周病など
・特定の薬の服用

などがあります。

また、その他の誘因として、

・喫煙
・便秘
・過度の飲酒

があります。

マカには、腎臓病の原因のひとつの生活習慣病や、誘因のひとつの便秘を予防、改善する効果があります。

マカの腎臓病の原因を予防、改善する効果

動脈硬化を予防、改善する

動脈硬化が腎臓病の原因となる理由

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腎臓は血液をろ過する働きがありますが、この働きをするのが糸球体(しきゅうたい)という組織です。
糸球体には毛細血管が毛糸の玉のように固まっています。
毛細血管の大きさは約0.1~0.2ミリで、一つの腎臓につき約100万個存在しています。

動脈硬化になるとこの細い血管がさらに細く固くなり、血液をろ過する働きが低下して腎臓病になる場合があります。
また、機能が低下した腎臓が血液をなんとかろ過しようとして、圧力をかけるので高血圧になります。

マカの動脈硬化に対する働き

動脈硬化を引き起こす活性酸素を除去する

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活性酸素は、もともとは酵素の働きを助けたり、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃して、酸化させて除去したりする良い働きがあります。
しかし、何らかの原因(ストレス、たばこ、紫外線、激しい運動など)で増えすぎると、正常な細胞を攻撃してしまいます。
血管が活性酸素に攻撃されると血管は酸化して老化してしまいます。
そうなると、血管が固くなったり、酸化した悪玉コレステロールが血管の壁に取り付いて血管が狭くなったりして動脈硬化を引き起こす原因となります。

マカには活性酸素を除去する働きがある、

・ビタミンC
・ビタミンE
・サポニン
・アントシアニン

が、含まれています。

アルギニンは血管を拡張する

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また、マカに含まれているアルギニンは、血管を拡張したり血管に弾力を与えたりする働きがある一酸化窒素を生成するので、血管を広げて血管を柔らかくし、動脈硬化を予防、改善します。

マカには、その他にも毛細血管を拡張する働きがあるビタミンEも含まれています。

高血圧を予防、改善する

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高血圧とは、血管が固くなったり狭くなったりして血液の流れが悪くなり、心臓が全身に血液を循環させるために高い圧力をかけなければならない状態をいいます。

高血圧になって血管に圧力がかかると血管の緊張状態が続き、血管がだんだんと厚く硬くなって動脈硬化になります。
動脈硬化になると、上記の「動脈硬化を予防、改善する」で説明したように、腎臓のろ過作用が低下して腎臓病になる場合があります。

マカの高血圧に対する働き

血管を広げる

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アルギニンやビタミンEは、上記の「生活習慣病の予防、改善」で説明したように、血管を広げて血管に弾力を与えたり毛細血管を広げたりするので、高血圧の予防、改善効果もあります。

コレステロール値を下げる

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悪玉コレステロールが血管の壁に取り付くと、血管の壁が厚くなり血管が狭くなって高血圧の原因となります。
マカに含まれている植物性エストロゲンやサポニンには、コレステロール値を下げる働きがあります。

ストレスを予防、改善する

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過度のストレスを感じると自律神経が乱れます。
自律神経は、身体が動いている時に活発に働く交感神経と、身体が休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは自動的に常にどちらかが優位になって働いており、自分の意思ではコントロールできません。

自律神経が乱れると交感神経が常に優位な状態になります。
そうなると、緊張が続いて血管が収縮し、血流が悪くなって高血圧の原因となる場合があります。
また、交感神経は、血管を収縮させたり血液量を増やしたりする働きがあるアドレナリンの分泌を促す働きがあります。
ですので、交感神経が常に優位に働いていると、アドレナリンの分泌量が増え血圧が上がります。

このように、ストレスによる自律神経の乱れは高血圧を引き起こす場合があります。

マカには、

・トリプトファン・・・精神を落ち着かせ、こころにやすらぎを与えてストレスを予防、緩和するセロトニンの材料となる
・カルシウム・・・イライラを防ぎ、精神を安定させる

などの成分が含まれているので、ストレスを予防、改善する効果があります。

糖尿病を予防、改善する

糖尿病が動脈硬化を引き起こすしくみ

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血液中のブドウ糖は、脳や筋肉などのエネルギー源として使用されます。
ブドウ糖を細胞に取り込む働きをするのがインスリンですが、インスリンの量が減ったり働きが悪くなったりすると血液中のブドウ糖の量が増えます。
これを高血糖といい、高血糖が続くと糖尿病になります。

高血糖は大きな血管だけではなく、小さくて細い血管にも影響を与えます。
高血糖の人の血液はブドウ糖の量が多いため、砂糖水のようにどろどろになっています。
ですので、高血糖の状態が長く続くと、血流が悪くなって糸球体の毛細血管に圧力がかかります。すると、毛細血管が固くなって動脈硬化になり、腎臓に負担を与えて腎臓病になる場合があります。

マカの糖尿病に対する働き

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マカには亜鉛が豊富に含まれています。

亜鉛には、

・インスリンの材料となる
・インスリンの分泌量を調整する
・インスリンの働きをサポートする

などの働きがあるので、糖尿病の予防、改善に大変効果があります。

また、マカは、その他にも糖の代謝を促進して血糖値を下げる働きがあるビタミンB1も含んでいます。

肥満、脂質異常症を予防、改善する

肥満は生活習慣病の原因となる

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肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」の2つの種類があります。

内臓脂肪型の肥満になると、血液中のコレステロールや中性脂肪が増え、血圧や血糖値が上昇しやすくなります。
そのため、糖尿病やメタボリックシンドローム(生活習慣が原因でなる生活習慣病の前段階の状態)になりやすくなります。

糖尿病や動脈硬化になると、上記の「動脈硬化」や「糖尿病」で説明したように腎臓病になる場合があります。

また、内臓脂肪の細胞は、動脈硬化や脳血栓、脳梗塞を促す物質を分泌するので、これらの病気を発症しやすくなります。

マカの肥満に対する働き

マカのアミノ酸はリパーゼを活性化する

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マカには、アミノ酸が18種類も含まれています。
アミノ酸は、脂肪を分解して燃焼する働きがある「リパーゼ」という酵素の材料となってリパーゼを活発化する働きがあります。

その中でも特に、

・アルギニン
・プロリン
・リジン
・アラニン

はその効果が高く、マカには全て含まれています。

特別な成分マカエンとマカミド

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マカミドとマカエンはマカにしか含まれていない特別な成分で、かつ二次代謝産物です。

二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須な成分ではないが、環境に適応していくのに役立ったり、独特の効果があったりする成分のことで、薬効があります。

マカミドとマカエンは薬効が高く、脂肪の燃焼を促す働きがあります。

腎臓病の誘因のひとつ、便秘を予防、改善する効果

便秘が腎臓に悪影響を与えるしくみ

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便秘は、腎臓病の誘因のひとつです。

人の腸内には、

・善玉菌・・・悪玉菌の繁殖や定着を防ぐ、有害物質を排出する
・悪玉菌・・・腐敗物質をつくって有毒物質を発生させる
・日和見菌・・・どちらでもなく、その時に優勢な方に味方する

の3つの菌が棲んでいます。

健康な人の腸内バランスは、

・善玉菌・・・20%
・悪玉菌・・・10%
・日和見菌・・・70%

となっています。

ところが、便秘になると悪玉菌が増え、必須アミノ酸のトリプトファンを分解して「インドール」という有害物質をつくってしまいます。

インドールは肝臓で「インドキシル硫酸」に変化し、その後、血液に乗って心臓や腎臓などの他の内臓に行き渡ります。
インドールが腎臓に蓄積すると、炎症物質や活性酸素をつくり出して腎臓にダメージを与え、腎臓の機能が低下してしまいます。

腸内で善玉菌が増えると、善玉菌が悪玉菌を除去するため、血液中のインドキシル硫酸量を減らすことができます。

マカの食物繊維は便秘を予防、改善する

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マカには、食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は、

・善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす
・有害物質を吸着して便と一緒に排泄する
・腸壁を刺激してぜん動運動を促す
・便の固さをちょうどよくする

などの効果があるので、腸内バランスを整えて便秘を予防、改善します。

腎臓病の人はマカの摂取はできない

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マカには、代謝を促す働きがあります。
腎臓が悪い人がマカを摂取すると、腎臓が無理に代謝を促進されて疲弊してしまうリスクがあります。

また、腎臓病になると、人によってはカリウムの摂取量が制限される場合があります。
カリウムは腎臓でしか排出できないため、腎臓の機能が低下するとカリウムが体内に蓄積されて血液中のカリウム濃度が上昇してしまいます。

カリウム濃度が高くなりすぎると「高カリウム血症」となって、

・不整脈
・嘔吐
・筋力低下
・下痢
・知覚過敏

などの症状が現れます。
重度の高カリウム症になると、心停止に繋がる不整脈を引き起こす場合があります。

マカにはカリウムが豊富に含まれているので、腎臓病の人、特にカリウム制限がある人は摂取できません。

まとめ

マカは、腎臓病の原因である、

・動脈硬化
・高血圧
・糖尿病
・肥満、脂質異常症

を予防、改善する働きがあります。

また、腎臓病の誘因のひとつの便秘を予防、改善する効果もあるので、腎臓病の予防、改善に効果があります。
ただし、すでに腎臓病になっている人は、マカの代謝を促進する効果が強すぎて腎臓が疲弊するリスクがあります。
また、マカにはカリウムが豊富に含まれているので、カリウム制限がある人が摂取すると命にかかわる場合があります。
ですので、すでに腎臓病の人はマカは摂取できません。

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