マカに含まれるアスパラギン酸

マカには、非必須アミノ酸のアスパラギン酸が含まれています。
ここでは、アスパラギン酸の効果や、相乗効果のあるその他のマカの成分について説明します。

アスパラギン酸の働き

アスパラギン酸は、たんぱく質をつくるアミノ酸のひとつです。
アミノ酸は、体内で合成できないので、食事から摂る必要がある「必須アミノ酸」と、体内で合成することができる「非必須アミノ酸」の2つがあります。

アスパラギン酸は、非必須アミノ酸ですが、「非必須」とは、食事で摂取することが必須ではない、という意味で、身体にとってなくてもいい、という意味ではありません。
非必須アミノ酸も、身体にとって大切な働きをします。体内で合成できますが、食事で補うことも大切です。

アスパラギン酸には、次の働きがあります。

・乳酸やアンモニアを分解する
・体液のバランスを取る
・アンモニアを解毒する
・新陳代謝を促す

アスパラギン酸が不足すると、上記の働きが悪くなるので、

・疲れやすくなる
・肝臓の機能低下
・免疫力の低下

などを引き起こします。

アスパラギン酸とマカの栄養素の効果

マカは、ペルーのアンデス山脈の高地が原産地です。
アンデス山脈の高地は、標高が4000メートルで、富士山よりも高く、日中の温度差が30度もあります。その上、日照りもあれば、雹(ひょう)が降ったり、霜が降りたりします。
マカは、この過酷な環境を生き抜くために、土地の栄養素を吸い尽くして根に貯めるので、栄養素を豊富に含んでいます。
ですので、マカでアスパラギン酸を摂取すると、相乗効果で次のような効果が期待できます。

・疲労回復
・肝臓の働きを助ける
・美肌効果

それぞれの効果と、マカのアスパラギン酸とその他の栄養素が、どのように関連するのを詳しく説明します。

疲労回復

炭水化物(糖質)の代謝の重要な機能に、クエン酸回路があります。

クエン酸回路とは、エネルギーをつくり出す体内の燃焼システムです。
食事で摂取した三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)は、消化器官によって分解され、アセチルCoAとなり、クエン酸回路に組み込まれます。
アセチルCoAは、その後、8種類の酸に次々に変化していき、一回転する過程で、さまざまな生成物をつくだし、多くのエネルギーを産み出します。

クエン酸回路がうまく回らないと、乳酸が溜まって疲れを感じます。
アスパラギン酸は、クエン酸回路に働きかけて乳酸の分解を促す働きがあります。

また、クエン酸回路がうまく回るためには、マグネシウムとカリウムが必要ですが、マカにはどちらも含まれています。
アスパラギン酸は、マグネシウムとカリウムを細胞に取り込みやすくする働きもあります。

さらに、アスパラギン酸は、エネルギー源となるグリコーゲンの生成を促す働きもあります。
肝臓に蓄積されたグリコーゲンは、必要に応じてエネルギーに変えられます。

このように、アスパラギン酸は、エネルギーを産み出すはたらきに、大きく関わっています。
ですので、アスパラギン酸が不足すると、エネルギーが不足するので疲労を感じます。

マカには、アスパラギン酸のほかにも、次の成分が含まれているので、これらの相乗効果で高い疲労回復効果があります。

成分名 効果
・アルギニン ・疲労物質のアンモニアを減らす
・血行をよくして酸素や栄養素を全身に運んで疲労感をやわらげる
・BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン ・筋肉をつくったり、修復したりして筋肉の疲労を回復する
・ビタミンB1 ・ブドウ糖をエネルギーに変換して疲れを回復する
・クエン酸回路に必要
・ビタミンB2 ・たんぱく質、脂質、炭水化物をエネルギーに変換して疲れを回復する
・ビタミンC、E、アントシアニン ・細胞の機能を低下させてエネルギーの産生を低下させる活性酸素を除去(抗酸化作用)する

肝臓の働きを助ける

肝臓は、アンモニアを取り込んで尿として排出しますが、アンモニアの量が多すぎると、処理できなくなり、負担がかかって弱ってしまいます。

アスパラギン酸は、有害物質のアンモニアと結合してアスパラギンになり、アンモニアを安全な形(尿)にして体外に排出し、肝臓の働きを助けます。

マカには、アスパラギン酸の他にも、肝臓を助ける働きがある以下の成分が含まれています。

成分名 働き
アルギニン ・アンモニアを分解する
・アルコールの代謝を促し、肝細胞を保護する一酸化窒素をつくる
グルタミン酸 ・アンモニアを取り込んでグルタミンに変え、体外に排出する
・リジン
・アラニン
・プロリン
・アルギニン
・脂肪を燃焼するリパーゼの働きを活発にすることで、血中のコレステロールや中性脂肪を減らし、脂肪肝を防ぐ
・亜鉛 ・肝臓の細胞を再生して肝臓のダメージを回復する

また、その他にも、マカには、肝機能に影響を与える高血圧や、自律神経の乱れを予防、改善する効果もあるので、これらの相乗効果で肝臓の働きを助けます。

美肌、美髪効果

アスパラギン酸は、新陳代謝を促進する効果があります。
新陳代謝が促進されると、肌のターンオーバー(生まれ変わり)がスムーズに行われ、古い角質や老廃物が取り除かれるので、美しい肌を保ちます。
また、角質の水分を保つ働きもあるので、保湿効果があり、しわやたるみを防いでみずみずしい肌に導きます。

マカには、その他にも、美肌効果がある次の成分が含まれています。

成分名 効果
・アルギニン ターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌を促進する、
ヒアルロン酸(肌に弾力をもたらす)をつくる皮下組織の細胞の働きをよくする
・亜鉛 細胞を再生させてターンオーバーを促す
・ビタミンB2 ターンオーバーを促す
・カルシウム 細胞間の保湿効果を高める物質の合成を促す
・マグネシウム ・肌のバリア機能(乾燥や刺激から肌を守る機能)を高める
ターンオーバーを促進する
・鉄 コラーゲン(肌の弾力の元)の生成を促進する

また、マカには、

・コラーゲンやエラスチン(肌の弾力の元)を酸化させて、しみやしわ、たるみの原因となる活性酸素を除去する

・美肌ホルモンとよばれるエストロゲンの代わりに働く

という作用もあるので、マカでアスパラギン酸を摂取すると、相乗効果で美肌効果が得られます。

効果的な摂取時間

マカは、健康食品なので摂取する時間に決まりはありませんが、効果的な時間はあります。

アルギニンは、アスパラギン酸の効果に全て関わっているので、高い相乗効果が期待できます。
成長ホルモンは、就寝後30分~3時間の間に分泌されるので、アルギニンによる成長ホルモンの分泌の促進効果を期待したい場合は、就寝前に摂取すると効果が高くなります。

ただし、マカは、一日に必要な量を一度にまとめて摂取するよりも、数回に分けた方が効果があります。
マカは、食事時に摂取すると吸収率が高くなるので、毎食時と就寝前に分けて摂取すると、より高い効果が期待できます。

まとめ

マカに含まれているアスパラギン酸には、

・乳酸やアンモニアを分解する
・体液のバランスをとる
・新陳代謝を促す

という働きがあります。

マカは、豊富な栄養素を含んでいるので、マカでアスパラギン酸を摂取すると、それらの相乗効果で、

・疲労を回復する
・肝臓の働きを助ける
・美肌になる

などの効果が期待できます。

アルギニンは、上記の全ての効果に関わっていて、アスパラギン酸との相乗効果が高い成分です。マカにはアルギニンが豊富に含まれています。マカは、必要な量を数回に分けて摂取した方が効果が高くなります。成長ホルモンは就寝後30分から3時間の間に分泌されるので、マカを摂取する場合は、食事時と就寝前に分けて摂取するとより高い効果が期待できます。

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