マカと高麗人参

マカと高麗人参には、共通の効果が多くあります。
ここでは、マカと高麗人参の共通の効果と、効果がある成分について説明します。

マカとは?

マカは、ペルーのアンデス山脈の高地が原産地の多年生植物(複数年にわたって生存する植物)です。

アンデス山脈の高地は、

・高度が4000メートル
・空気が薄い
・一年の平均温度は7度以下
・日中の温度差が30度
・強風が吹く
・日照りがある
・霜が降り、雹(ひょう)が降る

などの過酷な環境です。
マカは、この環境を生き抜くために、土地の栄養素を根こそぎ吸って根に溜めるので、栄養素を豊富に含んでいます。

マカには、

・18種類のアミノ酸
・9種類のミネラル
・ビタミン
・食物繊維
・二次代謝産物

が、含まれています。
二次代謝産物とは、植物が生きていくのには必須ではないが、環境に適応していくのに役立ったり、独特の効果があったりする成分です。
二次代謝産物には薬効(薬の効き目)があり、二次代謝産物の数が多いほど薬効が高いです。

マカは、栽培された土地や環境、栽培方法によって含まれている成分の数や量が異なりますが、多い製品では28種類もの二次代謝産物を含んでいます。

高麗人参とは?

高麗人参は、中国北東部、ロシア沿岸部など、アジアの極東にのみ自生するウコギ科の多年生植物です。

古くから貴重な薬として用いられており、最古の医学書、前漢(起源前206年~208年)の「黄帝内経」には、高麗人参のことが記されています。

高麗人参は、収穫まで2~6年の月日を要し、特に6年ものが品質が高いとされています。
高麗人参は、化学肥料やたい肥を嫌い、途中で土地に栄養を与えることができないので、6年もの間の栄養を含んだ土地をつくるのに1~3年かかります。
さらに、収穫時には土地の栄養をすべて吸い尽くしているため、収穫後10年間はその土地は使用できなくなります。
ですので、高麗人参をひとつの土地で栽培し、次に使用できるようになるまでには、20年近い年月が必要です。

高麗人参には、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が98種類も含まれています。
その中でも、特に、サポニンの一種で高麗人参にしか含まれていない有効成分のジンセノサイドには、

・抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)
・血行をよくする
・コレステロール値を下げる
・抗炎症効果
・免疫力向上
・アンチエイジング

など、さまざまな効果があります。

ジンセノサイドは、収穫される年数が多いものほど多く含まれています。

マカと高麗人参の共通の効果

血行改善

マカに含まれているアルギニンは、血管を拡張したり血管の弾力を高めたりする一酸化窒素を生成する働きがあります。

また、細胞を攻撃して酸化させ、血管を固く、狭くする活性酸素を除去する働き(抗酸化作用)があるビタミンCやビタミンE、サポニン、アントシアニンを含んでいます。

サポニンには、血行促進効果もあるので、これらの成分の相乗効果でマカには、血行を改善する効果があります。

高麗人参に含まれているジンセノサイドは、単一の成分ではなく、いくつかの種類があります。
その中で、「ジンセノサイドRb1」には、血管を広げて血流を良くする働きがあります。
また、「ジンセノサイドRg1」には、血液中の血小板が固まるのを防いで、血液をさらさらにして血流を良くする働きがあります。

また、マカと同じくアルギニンも豊富に含んでいるので、これらの相乗効果で血流を良くする働きがあります。

動脈硬化の予防、改善

血液中に悪玉コレステロールが増えると、血管の壁に取り付いて血管を厚く、固くして、動脈硬化の原因になります。
動脈が固く、狭くなると、血液を送る機能が悪くなって心臓に負担をかけたり、血管の内側がもろくなったりします。
このような状態を動脈硬化といいます。
動脈硬化が進行したもろい血管は、傷つきやすく、その傷が原因で血栓が作られます。
そうして心筋梗塞や脳梗塞など、重篤な病気を引き起こしてしまうのです。

マカには、コレステロール値を下げる働きがあるサポニンが含まれています。

また、コレステロールや中性脂肪が活性酸素によって酸化した過酸化脂質を分解する働きがある、ビタミンB2が含まれています。

さらに、マカには、 上記の「血行改善」で説明したように血行を良くする働きがあります。血行がよくなると、血液がどろどろになりにくく、高血圧も予防できるので、動脈硬化の予防、改善に繋がります。

高麗人参に含まれているジンセノサイドの中の、「ジンセノサイドRg1」には、上記の「血行改善」で述べたように血液をサラサラにする働きがあります。
また、「ジンセノサイドRb2」は、血液中に余分な脂肪や糖質が溜まることを予防して、血液をさらさらにする働きがあります。

さらに、マカ同様、ビタミンB2を含んでいるので、これらの相乗効果で動脈硬化を予防、改善する効果があります。

糖尿病の予防、改善

ブドウ糖を体内に取り込む働きがあるインスリンの量が減ったり、働きが悪くなったりしてブドウ糖が血液中に多い状態が続くと糖尿病になります。
そうなると、血液はドロドロになって血管を傷つけ、血管がボロボロになってしまい、網膜や腎臓、手足などの末端に合併症を引き起こす場合があります。
これらの合併症は、最悪の場合は、失明、透析が必要になる、手足が壊疽(えそ)を引き起こし切断しなくてはならなくなる、などの重篤な症状を引き起こします。

マカには、インスリンの材料となったり、インスリンの分泌量を調整する働きがある亜鉛が豊富に含まれています。
また、糖の代謝をよくして血糖値を下げる働きがあるビタミンB1が含まれており、これらの成分の相乗効果で血糖値を下げて、糖尿病を予防、改善する働きがあります。

高麗人参は、インスリンに似た働きがある「インスリン様物質」が含まれているので、働きや分泌量が減ったインスリンの代わりに作用して糖尿病を予防、改善します。

また、すでに糖尿病にかかっている人には、ジンセノサイドRg1の血小板が固まって血栓になることを防ぎ、末端の毛細血管を拡張する働きで、

・網膜の毛細血管が傷ついて起こる糖尿病網膜症による失明
・腎臓の毛細血管が傷ついて起こる糖尿病腎症による腎不全

を予防、改善する働きがあります。

また、ジンセノサイドには、糖尿病の人に多い、手足の感覚の低下や疲労感、皮膚のかゆみや乾燥、チクチクする感じ、などを予防、緩和する働きもあります。

免疫力向上

活性酸素は、細胞を攻撃して酸化させ、機能を低下させるため、活性酸素に攻撃されると免疫力が低下します。

マカは、上記の「血行改善」で述べたように、高い抗酸化作用があるビタミンCやビタミンE、サポニン、アントシアニンを含んでるので、免疫力の低下を防ぎます。

また、体温が1度下がると、免疫力が30%も低下しますが、血行改善効果で体温を上げ、免疫力の低下を防ぎます。

高麗人参に含まれている「ジンセノサイドRg 1」は、免疫力を高める効果があり、「ジンセノサイドRb1」は、免疫力が強すぎる場合に鎮静化する働きがあります。
また、ジンセノサイドには、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃する白血球の数を増やす働きもあります。

アレルギーの予防、改善

マカには、アレルギーが起こると分泌され、かゆみを引き起こす成分のヒスタミンが放出されるのを防ぐ作用があります。

高麗人参は、「免疫力向上」で説明したように、「免疫力を高めたり、弱めたりする」という、免疫力を調整する働きがあります。
アレルギーは、免疫力が高すぎても低すぎても起こるので、高麗人参には、アレルギーを予防、改善する働きがあります。

更年期障害の予防、改善

更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、ホルモンバランスが乱れることが原因で起こります。
ホルモンバランスと自律神経は、両方とも脳の視床下部(ししょうかぶ)というところでコントロールされているため、片方が乱れると影響を受けてもう片方も乱れます。

自律神経は、身体が活動している時に活発に働く交感神経と、休憩している時に活発に働く副交感神経の2つがあり、どちらかが自動的に常に優位になって働いています。
自律神経の働きが乱れると、交感神経が優位な状態が続いて、緊張が解けなくなったり、副交感神経が優位な状態が続いて脈が遅くなったり、血圧が低くなったりします。

そうなると、頭痛、めまい、冷え、不眠、うつ、肩こり、動悸、息切れ、耳鳴りなどさまざまな症状が現われる場合があります。

マカには、エストロゲンに似た働きをする植物性エストロゲンが含まれています。
植物性エストロゲンは、減ったエストロゲンの代わりに働いて、ホルモンバランスが乱れるのを防ぎ、自律神経が乱れて更年期障害の症状が起きるのを防ぎます。

また、男性の場合は、男性ホルモンのテストステロンが減って男性更年期障害が起きる場合がありますが、マカには次の成分が含まれているので、男性更年期障害を予防、改善します。

成分名 効果
アルギニン ・テストステロンの材料となる
・テストステロンの分泌を促す
亜鉛
ビタミンB6
マグネシウム
テストステロンの分泌量を増やす

また、マカには、更年期障害の症状を悪化させる原因の活性酸素を除去したり、ストレスを予防、緩和する効果があるので、これらの相乗効果で更年期障害を予防、改善します。

高麗人参に含まれているジンセノサイドは、

・ジオール系・・・中枢神経を落ち着かせる休息成分
・トリオール系・・・中枢神経を活発にする活動成分

の2つがあり、交感神経と副交感神経のどちらにも作用して、自律神経のバランスを整える働きがあります。

また、高麗人参にも、アルギニンとマグネシウムが含まれているので、これらの相乗効果で更年期障害を予防、改善します。

アンチエイジング効果

マカに含まれているアルギニンには、若返りホルモンともよばれる成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
成長ホルモンの分泌量が増えると、肌の新陳代謝を促進し、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促すので、肌の老化を防いでみずみずしい肌を保ちます。

また、活性酸素が肌の細胞を攻撃すると、細胞の機能が低下してしみやしわ、たるみができます。
マカには、活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、細胞の老化を防ぎます。

その他にも、マカには次の成分が含まれているので、これらの成分との相乗効果でアンチエイジング効果があります。

成分名 効果
ビタミンB2 ビタミンEの働きを助ける
亜鉛 細胞を再生して新陳代謝を促す
肌に弾力やハリを与えて老化を予防する働きがあるコラーゲンの生成に必要

高麗人参に含まれているジンセノサイドには、高い抗酸化作用があります。

また、高麗人参にも、

・ビタミンB2
・亜鉛

が含まれているので、これらの成分との相乗効果でさらに抗酸化作用を高めます。

まとめ

マカは、含まれている豊富な栄養素の相乗効果で、高麗人参は、主に有効成分のジンセノサイドの働きで、

・血行不良
・動脈硬化
・糖尿病
・免疫力の低下
・アレルギー
・更年期障害
・老化

などの症状を予防、改善する効果があります。
ですので、マカと高麗人参を同時に摂取すると相乗効果でこれらの症状の予防、改善効果がより高くなることが期待されます。
これらの症状にお悩みの人や、より高い効果を期待したい人には、マカと高麗人参を同時に摂取することをお勧めします。

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